2024年 4月 20日 (土)

「米朝トップ交渉」初会はあんなものか?早くも行き詰まりか?日米の元「対北ネゴシエーター」が分析

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   北朝鮮の非核化についての具体策がないまま、第1回目の米朝首脳会談は終わった。トランプ大統領は「時間が足りなかった。1時間しかない。具体的なプロセスはこれからだ」と釈明した。

   かつての6か国協議で日本の代表を務めた佐々江賢一郎・前駐米大使は「共同声明には批判もあると思いますが、首脳レベルで初めて会談をして、お互いに生身の人間として話をし、知り合い、相手が何を考えているか、相手の決意は何か、直接知る機会になったのは重要です。スターティングポイントとしては、こういうものだと思います」と一定の評価をした。

   やはり6か国協議でアメリカ代表だったクリストファー・ヒル元国務次官補は、「たしかに直接会談したのは良かったと思う」としながらも、「共同声明については、いろいろ懸念はあります。北朝鮮に対しては、(非核化の)具体的な内容になることが必要でした。具体的なことがなく、これをもとに先に進むことはできないと思います。ポンペオ国務長官がすでにこの地域を訪問し、関係者といろいろな話し合いをしています。それにかかってきます」と見る。

元国務長官補「北朝鮮は非核化の必要性をいまだに理解してない」

   武田真一キャスター「これからのプロセスをどう進めていくのが最善なのでしょう」

   佐々江は「友好ムードだけが先行し、制裁を緩めるのは間違いでしょう。首脳レベルの大局的な方向を踏まえながら、その穴を埋めて行き、具体化していく努力が重要になります。交渉だから一筋縄ではいかないと思いますが、首脳同士が打開し方向性をつけていく。この二つがうまく調和すれば理想的な交渉にもなりえます」と話す。

   ヒル「制裁の緩和については、北朝鮮が核放棄をしてからだと言わなければならないし、非核化が目に見えるようになるまで、制裁は続けるべきです。北朝鮮は非核化を迅速に進める必要性を理解していないし、完全な非核化の必要性も理解していないと思いますね」

文   モンブラン
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