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いったい何人が犠牲に? 「点滴殺人事件」元看護師は「犯人を絶対に許せない」と語っていた

   2016年横浜市の大口病院で、点滴に異物が混入され複数の患者が命を落とした「点滴殺人事件」が急展開を見せた。2016年9月、西川惣蔵さん(当時88)の点滴に消毒液を入れて殺害したとして、神奈川県警は7日(2018年7月)、病院で働いていた元看護師の久保木愛弓容疑者(31)を殺人の疑いで逮捕した。

   久保木容疑者は容疑を認め、「ほかにも複数の患者に消毒液を混入した」と供述しているという。大口病院の4階では当時、3か月たらずの間に48人も亡くなる異常事態が起きており、病院スタッフは「呪われた4階」と呼んでいたという。

3か月で48人死亡、「呪われた4階」と呼ばれた

   実は久保木容疑者は「事件のカギを握る人物」として、当時からマスコミに注目されていた。「とくダネ」でも当初から複数回にわたり、本人に取材をしていた。

   事件当初、「私は関わりありません」と毅然と答え、「事件のことを聞いた時はすごく驚いて、すごくショックで、なんでこんなことが起こったのだろうと思う。勤めている者としては、患者さんにもご家族にもすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話していた。

   1年3か月後の2017年12月に再び取材を受けると、「病院はもう再開しているのですか?入院も?」と質問で返し、「なかなか解決しないと大変ですね」という問いかけには、「なんでですかねえ」と平然と答えていた。

   また、番組が送った質問状では、犯人について言いたいことを聞くと、「なぜこんなひどいことをしたのか、自分の家族が同じことをされたらどう思うのか。絶対許せません」と丁寧な文字で回答していた。

   一方で、当初から久保田容疑者に疑いの目を向ける同僚が多かった。病院の内情を知る関係者は「事件発覚後、1回姿を見せたきり来なくなった。夜勤中に消毒液のボトルを2本捨てていたという証言もあった」と明かす。

   さらに、警察が当時4階で勤務していた看護師全員の看護服を調べたところ、久保木容疑者のポケットの内側からは消毒液の成分が検出されたことが分かった。

   司会の小倉智昭「それにしても逮捕まで時間がかかりました」

   平野早苗(リポーター)「改めてVTRを見ると、質問に平然と答えている。しかも私は関係ないと言い、遺族の気持ちを思いやる言葉も発している。どんな気持ちでこの2年近く過ごしていたのでしょう」

   安田洋祐(経済学者)「このタイミングで逮捕というのも違和感がある。なぜ今になって自白する気になったのか、まだ謎が多いです」