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雨止んで青空なのに突然の濁流!広島の中心街直撃―上流で土砂崩れ

   西日本の豪雨災害は雨が止んでからも被害が広がっている。広島県府中町ではきのう10日(2018年7月)午前、晴れていたのに榎川がいきなり氾濫した。川沿いの病院の防犯カメラには、その時の様子が写っていた。 榎川にかかる橋付近で住人らしき人が立ち話をしていた瞬間、大量の泥水が押し寄せ、多数の流木が次々と橋に激突。濁流が橋に覆いかぶさり、人々が転んだり逃げ惑っている。川の流れは勢いを増し、瞬く間に泥と流木で橋が遮られ、住宅街に泥水が流れ出していった。

   周辺の1万世帯以上に避難指示が出され、防災サイレンが鳴り響くなか、近くの幼稚園の子どもたちも高台へと歩いて避難した。

砂防ダムでもせき止められず

   榎川をせき止めた土砂や流木はどこから来たのか。ダムの上流の山で土砂崩れの痕跡が確認され、この土砂が砂防ダムを乗り越えて大量に流出し、氾濫が起きた可能性があるという。

   堀尾正明キャスター「天候が回復しても、上流では何が起きているかわからない。土砂崩れが起きて砂防ダムが決壊するなんて、想像もつかないですね」

   広島県三原市に実家がある青山学院大学陸上部の原晋監督は「府中町は広島カープの本拠地のマツダスタジアムから2、3キロという中心地です。死者や行方不明者といった被害者が出ていないことだけが救いです」