「週刊文春」編集長交代でどう変わる?スクープ連発でも部数減に歯止めかからず苦戦中
お父さんは収賄、お婆ちゃんは詐欺・・・点数水増し入学の息子の恥ずかしい家系
ここで私の思い出につながる。小杉氏と知り合ったのは、彼が自民党都議から、河野洋平たちが自民党を脱藩してつくった新自由クラブに移り、国政に打って出ようというときであった。ピカピカの青年政治家だったが、困った問題を抱えていた。ある女性と不倫をしていて、それを週刊誌に嗅ぎつけられたというのである。
週刊誌というのは私のことだ。すると、有名劇団の演出家から新自由クラブのお歴々までが次々に出て来て、小杉は将来必ず大物になる逸材だから、勘弁してくれというのである。
まだ30そこそこの若造にとっては、こんな面白いことはない。だいいち、まだ議員にもならない人間ではバリューに欠けて、週刊誌ネタにはなりにくい。結局、党の幹部が責任を持って別れさせると一筆を書き、それなりのものを相手に払いけりをつけた。その小杉氏が文部大臣になったのだから政治の世界は分からない。
だが、週刊文春や週刊新潮が報じているように、小杉氏の奥さんが架空の投資話を持ち掛けて約9000万円を騙し取ったとして、詐欺で逮捕されてしまったのだ。小杉氏は政界を引退せざるを得なくなる。その小杉の娘の亭主が、収賄容疑で逮捕される。因果は巡るというのだろうか。
臼井理事長と学長は辞任したが、守屋武昌元防衛次官が逮捕されたときのように、特捜部は家族ぐるみで大学から接待を受けていたのではないかと見て、奥さんの事情聴取もおこなっているようだ。
週刊現代はタイトルを「収賄で逮捕の文科省エリート 一番のバカは『親父』か『息子』か『大学』か」としているが、みんなバカである。
一つだけ同情する点がある。「バカな子供ほど親はかわいい」のである。