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西日本豪雨の被災地に風評被害広がる 私たちでもできることはコレだ

   西日本豪雨の被災地の復興作業は、連日の猛暑の中、多くのボランティアが参加して行われているが、著名人も様々に支援の手を繰り出している。一方で風評被害による観光客減に泣くところもある。

   昨日22日(2018年7月)、東京・芝公園で行われたチャリティーイベントには、サッカーW杯で得点を挙げた大迫勇也、乾貴士選手が登場。フリーキックで、難易度によって高額になる標的を狙って見せて、その金額が義援金になるという趣向だったが、2人で合計170万円を蹴り出した。

   大迫選手は「できることは何でもやりたい」、乾選手は「現地の方に頑張ってもらいたい」と話した。

倉敷市内でまったく被害を受けない観光地が閑古鳥

   人気バンド、サザンオールスターズも、8月1日に発売するアルバムの売上から義援金を出す意向を明らかにした。また、アイドル・グループ嵐のメンバー、松本潤さんが20日、被災地広島を慰問、さらに翌日、愛媛・宇和島の避難所を訪れて、被災者を励ました。嵐のイベントから1億5000万円を寄付する。

   他にも様々な人が、それぞれに活動してはいるが、テレビで全部を伝えるのは無理。要は、励ましが伝わればということだ。ところが意外なことに、「ビビット」の取材で、一番困っているのは、風評被害だという話が出てきた。

   倉敷市は、真備町の堤防決壊と洪水の激しさが強調されるあまり、倉敷全体が被災したというイメージが染み付いてしまったらしい。ために、ほとんど被害のなかった倉敷の観光スポット、美観地区まで旅行者が来なくなってしまった。

   同じことは、安芸の宮島や愛媛の道後温泉でも起きていて、宮島では予約取り消しが6割、道後でも3?4割減だという。広島でも岡山、愛媛でも、水害や土砂崩れが伝えられたところから、尾根ひとつ、川筋ひとつ違えば、様相が全く異なるのは当然で、観光地ほど落差も大きいというわけだ。

   そんな中、倉敷の美観地区にあるカフェがチラシを出した。「美観地区は普段通りです。被害はありませんと伝えて」と、ネットで「#美観地区は元気だってよ」を拡散してと訴えた。

   国分太一「自粛なんですよね」

   タレントのカンニング竹山「自粛はいいことない。自分が観光旅行したら、『行ったよ』とSNSで伝えることはできる。お金を使うことですよ。それが復興になる」

   その通りだ。東京の広島、岡山、愛媛などのアンテナショップが繁盛しているという。人は自分の背丈でいくらでも貢献ができる。