2019年 5月 26日 (日)

〈出川哲朗のアイ・アム・スタディー〉(日本テレビ系)
出川の唯一無二の純真さとリアクションの良さが光る 流れは軽快、テンションも高く観られる

印刷
ロート製薬が開発した糀でできたクリーム。500円モニター募集!

   ここまで来たか、出川哲朗。回せない、突っ込めない、(一人じゃ)面白くない、それでもテレビで見ない日がないのは、唯一無二の純真さとリアクションの良さ。それをよくわかっているからこそ、冠番組だけれど、メインの進行は羽鳥慎一アナ。出川の立ち位置は「スタディーMC」とされているものの、あくまでひな壇のトップ。視聴者の素朴な疑問について、羽鳥が頭出しを行い、有識者がレクチャーするのを出川とスタジオゲストが勉強する「出川教育バラエティ」というつくりになっている。

   最初のテーマは「迷惑メールに返信するとどうなるのか」。まず、どんな迷惑メールを受け取ったことがあるか、というアイスブレイクで、出川は「1億円当選しました」メールを受け取ったことがあると話し始める。俺、当選しちゃったんだ、とマネージャーにカミングアウトしたところ、めっちゃ馬鹿にされた!と、お手本のような間抜けっぷりを見せつける。そして迷惑メール評論家の「返信したらずっと搾り取られる」という結論には「なるほど~」と深く頷く。ひっかかってほしいところできちんと引っかかり、大きな声と表情でリアクション。わかっていない体の小芝居ではこうはいかない。そうそう、棒読みの「わかった!」なんて聞きたくないんだよね。

こんなに多くの家や店に盗聴器が仕込まれているのか

   そして、続くテーマは「身近な犯罪・盗聴の現場に潜入」。盗聴器探しのお仕事に、鈴木奈々が捜査員として同行する。驚くことに、受信器を乗せた社用車で道路を流していると、家やお店に仕込まれた機器からの盗聴電波の発信が次々と飛び込んでくる。その電波の受信状況から、機器の場所を特定し、飛び込みで「あなたのお宅に盗聴器が仕込まれています」と撤去を申し入れるというのが一連の流れだ。コンセント型の盗聴器の撤去作業中に、盗聴器を仕掛けた犯人から電話がかかってくるなど、臨場感も満点。潜入捜査24時ばりの展開には、スタジオも鈴木奈々も凍り付いた。

   出川がのびのび、しかし制作サイドの「こう反応してほしい」をしっかり汲んだリアクションを繰り出し続けるため、流れは軽快で、テンションも高く観られる。

   一方で、「アンダー出川」としてスタジオに集められたゲスト、そしてVTR担当の鈴木奈々については、まだ伸びしろを感じた。リアクションと素朴な疑問担当の滝沢カレンと丸山桂里奈は、まだリアクション芸にとどまっており、「え、それってこういうこと?」「でも、こうじゃないの?」という視聴者の代弁者となるスキルが出川に遠く及ばない。

   そして、VTRの進行を務めた鈴木奈々は、「盗聴現場」という特殊性に引きずられた部分もあるが、盛り上がりに合わせてリアクションを高めていくことができず、盗聴電波を受信した段階で、テンションがMAXに。とにかくうるさいし、「まだ騒ぐような局面じゃない」と視聴者を引かせてしまった。リアクション芸は大きさも大切だが、緩急も必要なのだ。逆に、要所要所でのコメントや話題の提起で光っていたのが尼神インターの渚。「そもそも迷惑メール業者にアドレスが流出するのはなぜか」、「施工の段階で盗聴器が埋められる可能性もある」などの発言で、有識者の話を膨らませた。

   いすれにしても、リアクション主体だからこそ、「視聴者からの疑問」の選別と膨らませ方が番組のクオリティーの鍵となる。これからがお手並み拝見というところかも。

   (2018年8月18日深夜0時時30分)

    ばんぶぅ

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!

注目情報

PR
J-CAST会社ウォッチ会員向けセミナー
しごとの学校
  • 「無期転換ルール」、新たな「働き方」は軌道に乗っていますか?

  • 追悼
    J-CASTニュースをフォローして
    最新情報をチェック
    電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中