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日本初、ピザの自動販売機が広島で大人気 食材はすべてイタリア産

   広島市内でいま、大人気の自動販売機がある。出てくるのはなんと、熱々焼きたてのピザ。生地もイタリアからの直輸入で、自販機もイタリア製。お味も申し分ないらしいのだが、この猛暑のためか、ときどき故障が起こるのが悩みだとか。何はともあれ、食べに行くしかない。

   場所は、広島市内のTSUTAYA楠木店前。先月(2018年7月)28日に設置されて以来、暑さもものかわ、連日列をなす盛況だ。マルゲリータ980円、4種チーズピザ1280円の2種類。みたところ分厚いナポリ・タイプのようだが、多い時は日に140枚は出るという。

神奈川から新幹線で食べにくる人も

   食材はすべてイタリア産で、一旦加熱したものを冷凍して輸入。自販機で再度加熱している。自販機はかなり大きい。グリーン、白、赤はイタリア国旗の色。ピザの絵が美味しそうに見える。

   子供たちが取り出し口を覗き込んで興味津々。出てきたピザにかぶりついて、「熱い」「美味しい」と大騒ぎ。福田由香リポーターが、お金を入れてみる。焼き上がりに3分。「トマトとチーズのいい匂いがしています」。ピザカッターが付いていて、その場でカット。かぶりついて「チーズがかなり美味しい」

   これを実現させたのは、物流会社を経営する谷口佳陽さん。8年前、トラックの運転をしていて、深夜だと宅配ピザも頼めない。ある日ネットで、イタリアにピザの自販機があることを知り、単身イタリアへ見に行った。苦労の始まりだったという。

   自販機の会社と仲良くなったのだが、その会社は潰れてしまった。発酵させていないから、美味しくなかった。自販機を日本語に対応させる必要がある。味の方は結局、8割方焼き上げた半製品を冷凍して、それを輸入することに。また機械も日本語表示をつけられるようになった。さらに、日本初であるため、認可をとるにも時間がかかった。長い8年だったという。

   物好きはいるもので、取材の時も、神奈川からわざわざ新幹線で来たという父と娘さんがいた。ちょうど自販機に不具合が発生してストップ。「帰りの新幹線は、3時だけど......」という騒ぎに。谷口さんも機械をにらんで悪戦苦闘。結局、列車を4時に変更してやっと間に合った。

   野上慎平アナ「子供だけじゃなくて、大人もびっくりですよ」

   司会の羽鳥慎一「中に人がいるんじゃないかとか(笑)......まず面白いですよ」

   司会の宇賀なつみアナ「しかも、美味しいんでしょ」

   タレントの石原良純「焼いてんの。電子レンジじゃないんだ」

   野上「300度ですが、どう焼いているかは、企業秘密。8割方焼いたものを、ここで仕上げる」

   テレビ朝日解説委員の玉川徹「機械もイタリア。それがポイントだね」

   故障の理由はどうやら、日本の猛暑によるオーバーヒート。あるいは、売れすぎてのオーバーヒートらしいという。

   谷口さんは、今年中に日本製自販機を開発し、3年後には100台にしたいという。