J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

宮川紗江「暴力あったけど私は納得」で気になる未成年マインドコントロール

   2016年リオ五輪体操女子代表の宮川紗江選手(18)がコーチから暴力を受けたとされる問題で、当の宮川がきのう29日(2018年8月)に「人生の中で一番の勇気を出してここに立っています」と1人で会見に臨んだ。

   宮川はリオ五輪で48年ぶりに4位に入賞した体操女子団体チームのメンバーで、20年東京五輪でも活躍が期待されている。その宮川を小学5年から指導してきた速見祐斗コーチ(34)が、指導中に宮川の髪の毛を引っ張るなどの暴力を行ったとして、日本体操協会から無期限の登録抹消処分を受け、ナショナルトレーニングセンターでの指導や試合への帯同ができなくなった。

   これについて、宮川は「練習中に力を抜くなどして、けがや命にかかわるような場面でそういうことがありました」と暴力を受けていたことは認めたが、「本気で伝えたいという思いが行き過ぎた指導になったと思います」と話した。

   速見コーチの処分についても、「いくらなんでも重すぎます。処分に至るまでの経緯で、納得できない出来事があった」とし、協会の塚原千恵子・女子強化本部長らから「あのコーチはダメ」「このままじゃオリンピックに出られないわよ」などとパワーハラスメントを受けたと訴えた。

   宮川は今年の世界選手権の代表候補選手だが、今後も速見コーチの指導を望んでおり、十分な練習ができないことや精神状態を理由に辞退することも表明した。

「あれはひどいんじゃないの」他の選手たちは眉をひそめた"指導"ぶり

   テレビ朝日スポーツコメンテーターの宮嶋泰子氏によると、速見コーチの宮川に対する暴力問題は、同じ場所で練習していた他の選手たちから「ちょっとあれはひどいんじゃないの」という形で明らかになった。速見コーチは過去にも指導中の暴力について所属チームなどから何度も注意を受けていたという。

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「宮川選手は未成年。暴力を受けているけど私は構いませんということが通る年齢ではないと思います。とにかく速見コーチを救いたいという強い思いを感じましたけどね」