2024年 4月 16日 (火)

<まんぷく>(NHK総合・NHKBS)
安藤サクラ「ブス役」に妙味!べっぴん母娘になぜ彼女だけ・・・安心して見てられそうな朝ドラ王道

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    連続テレビ小説「まんぷく」がスタートした。今作が99作目の朝ドラだ。前作の「半分、青い。」があんまりにもアレだったもので、そのトラウマを引きずりつつ、今度は大丈夫なんだろうかと、おそるおそる見た。

   主演は安藤サクラ。奥田瑛二と安藤和津の次女。奥田の遺伝子はどこに入っているの? というほど安藤そっくりのお顔である。そのお顔がブス扱いされるところにクスッ。安藤演じるヒロイン今井福子がホテルに就職し、電話交換手となるが、べっぴんさんはフロント係、そうでない人は内勤だという噂を聞き、「ええっ」となるのだ。

   それにしても、今井家は、母が松坂慶子、2人の姉が内田有紀に松下奈緒とべっぴん揃いなのに、なぜ末娘だけが・・・と気になる。

戦争の時代をくぐり抜け力強く生き抜いた女一代

   第3話ではその福子が語学力を買われて、フロント係に抜擢された。「あすからフロントに立ってくれへんか」と支配人に異動を告げられる。憧れの先輩・保科恵(橋本マナミ)が「英語ができる人材は貴重」と強く推薦してくれたとのことだった。

   この時も、「でも、フロント係はべっぴんでないと駄目なのでは」と福子が気にすると、「べっぴんさんにもいろいろあるからねえ(笑)」と支配人。「あなたの笑顔はとっても素敵よ」と保科先輩に言われ、福子はその気になるのだった。

   とまあ、顔の美醜で職場が替わるなど、今ならあちこちから文句が出てきそうだが、この時代はOKだった。どの時代かというと、ヒロインがチャップリンの「モダンタイムス」を見に行く場面があったので、1938年、昭和15年のお話のようだ。

   戦前から戦中、戦後を力強く生き抜いた女の一代記という意味では、朝ドラの王道でもあり、ほっとひと安心である。

   なにせ、「半分、青い」は片耳の聴力を失ったヒロインが漫画家になるお話かと思ったら、挫折して百円ショップ勤務、そこで出会った男と結婚、子供ができたと思ったら離婚、実家に帰って親の貯金を巻き上げて五平餅カフェオーナー、娘にフィギュアスケートをやらせるために東京へ(フィギュアのシーンはただの一度もなし)、屋台で五平餅を売りながら、おひとりさまメーカー、最後は親友を東日本大震災で死なせ、そよ風の扇風機開発と、半年かけて何をやりたかったのかさっぱりわからないカオスな世界を提供してくれた。

   アレに比べたらまだましとハードルもMAX低くなっている。

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