2024年 4月 20日 (土)

「新潮45」首縊りの足引っ張った小川榮太郎という幇間・・・著書は安倍首相政治団体がまとめ買い

    新潮45が掲載した杉田水脈議員のLGBT差別文書に大きな批判が巻き起こり、10月号で組んだ杉田擁護特集が火に油を注ぐ結果となって、敢え無く新潮45は実質廃刊となってしまった。なかでも、"便所の落書き"とまで酷評された小川榮太郎氏の駄文が、首縊りの足を引っ張ったことは間違いない。

   他社の週刊誌はこの問題に口をつぐんでいるが、週刊文春は小川氏にインタビューし、この男の正体を暴いている。文芸評論家だという彼は、冒頭こう吠えている。<「私の文章の責任を、新潮社が取る必要はありません。社会的な糾弾に値するなら、私を糾弾すればいい。(中略)そもそも文学とは人を傷つけるかもしれないし、自分も傷つくかもしれない、そういう瀬戸際でやるものなんだからさ」>

   あのお粗末な文章を文学という神経には苦笑を禁じ得ないが、この人物、保守系雑誌の正論やHanadaの常連執筆者で、安倍首相ベッタリの安倍応援団というより、安倍の幇間である。

   論壇デビューは2012年8月。幻冬舎から「約束の日 安倍晋三試論」を出したのである。その直後の9月に安倍は返り咲いたのだから、機を見るに敏な人間ではあるようだ。

   この本を出版した見城徹社長が、「当時、私は彼の存在を知らなかったのですが、安倍さんからの電話で、『小川氏が出版を希望している。読んでくれないか』と頼まれたのです」と話しているように、ハナから安倍ヨイショ本であり、9万部以上売れたというが、実質は安倍のお買い上げ本だったのである。

   それが証拠に、安倍の政治団体「晋和会」と自民党山口県第四選挙区支部が、「約束の日」を4380部、同書の定価で割り切れるものを含めると約5500冊を購入していたと、ジャーナリストの三宅勝久氏が証言している。

   さらに、モリ・カケ問題でも小川は安倍を擁護し、昨年10月に「徹底検証『森友・加計事件』朝日新聞による戦後最大級の犯罪報道」(月刊Hanada双書)を出しているのだ。この本は、今年4月に開かれた自民党本部主催の議員研修会で、約800人の地方議員に配られたそうだ。

   これ以上書くのはやめておくが、こんな安倍のスピーチライターのような人間を安倍は「切れ味鋭い」と絶賛してきたというのだから、何をかいわんやである。

凶悪犯「樋田淳也」再犯前に逮捕で首つながった大阪府警本部長

   富田林署から脱走した樋田淳也容疑者(30)が9月29日、山口県周南市の道の駅「ソレーネ周南」で、万引きの現行犯としてようやく逮捕された。逃亡生活は48日間にもなった。

   早速、大阪府警の広田幸一本部長は記者会見で頭を下げたが、樋田に翻弄され、「ソレーネ」の万引きGメンがパンやとんかつ、餅などをズボンに入れて出ていった不審な人間に気づかなければ、まだ樋田の能天気な逃亡生活は続いていたのである。

   何しろ、坊主頭で日に焼け、「只今、自転車にて日本縦断中!」と書いたプラカードを持ち、日本一周をしていた44歳の男と一緒だったのだから、誰も逃亡犯とは思わなかったのも無理はない。

   道の駅のトイレと水を使い、万引きをしてツーリングをしていた樋田は、「もはや。俺を見つけることなどできはしまい」と嘯いていたのではないかと、週刊新潮は書いている。この男、バイクを盗んだだけでなく、強盗致傷、強制性交などの凶悪犯である。ツーリストを装って、餌食になる女性を物色していたかもしれないのだ。

   週刊現代は日曜日に樋田が逮捕されると想像していなかったのだろう、月曜日発売で「そろそろ大阪府警の本部長のクビが飛ぶ」と報じてしまったが、樋田が事件を起こしていたら、間違いなく広田本部長のクビは飛んでいただろう。

「報ステ」富川悠太は降格?センターを徳永有美に譲ってもっぱら番組進行役

   10月1日から「報道ステーション」と「news zero」が装いを新たにした。

   報ステは小川彩佳アナが降板して徳永有美アナに。zeroはNHKを離れた有働由美子アナが民放初登板。

   見た率直な感想を書く。報道ステは富川が左に移り、徳永を中央に据えた。週刊文春によると<富川アナの事実上の"降格"を意味します」(テレ朝関係者)>

   偏差値70の番組を40程度にしようと、新しいプロデューサーがそう宣言したそうだから、バラエティ色を強くするための配置なのだろうか。スポーツ担当も女性にして、女がつくるニュースショーにしたいようだが、富川アナが浮いて見える。

   zeroの有働は初日は緊張し過ぎたのだろう、やたら頭を下げて謝ったり、とちったりと、ベテランアナとは思えない慌てぶりだけが目立った。本庶佑氏のノーベル賞受賞の感想を山中伸弥氏にインタビューする際も、山中が喋っているのに遮ったり、聞き手に徹していられない彼女の悪いところが出てしまっていた。

   月曜日の相手役・櫻井翔と並ぶと「お子様ランチ」のようで、とても深夜の大人のニュース番組とは思えないのもどうか。模様替えでご祝儀なのか、CMがやたら多いので、話が細切れでまとまりがないのもマイナスであろう。

   有働の年に似合わぬぶりっ子と、ワザとらしいボケぶりが、視聴者にどう受け取られるかだが、前途多難といわざるを得ない。

   巨人の高橋由伸が監督を辞すという。経験もないのに、人気があるという理由だけで監督に据えたフロントの責任大である。おまけに、次は原辰徳だそうだ。いかに巨人が人材を育ててこなかったかがよくわかる。原をワンポイントで使って、その間に次を探そうというのだろうが、どう見渡しても監督の器になりそうな人間は巨人にはいない。

   松井秀喜は巨人を見限った。そう私は思う。もはや巨人出身にこだわることはない。名選手、名監督ならず。まして今の巨人に名選手はいない。10年かけて根本から立て直すための監督を探せなければ、巨人は永遠にBクラスだ。

靖国神社宮司「天皇軽視」のトンデモ放言!「慰霊の旅しても御霊はない。遺骨だけ」

   週刊ポストは、今年3月に第十二代靖国神社宮司に就任した小堀邦夫氏(68)がこう言い放ったと報じている。

   <「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていくんだよ。そう思わん? どこを慰霊の旅で訪れようが、そこには御霊はないだろう? 遺骨はあっても。違う? そういうことを真剣に議論し、結論を持ち、発表することが重要やと言ってるの。

   はっきり言えば、今上陛下は靖国神社を潰そうとしてるんだよ。わかるか?」>

   6月20日、創立150周年に向けて「教学研究委員会」を組織し、第1回の会議には、小堀以下、ナンバー2、職員など10人が出席したと当日の議事録に残されているという。週刊ポストはその時の音声テープを入手したそうだ。

   小堀の言葉の刃は次の天皇になる皇太子夫妻にも向けられた。<「あと半年もすればわかるよ。もし、ご在位中に一度も親拝(天皇が参拝すること)なさらなかったら、今の皇太子さんが新帝に就かれて参拝されるか? 新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ。来るか?」>

   由々しき問題発言である。富田朝彦元宮内庁長官のメモによれば、靖国にA級戦犯が合祀されたことを昭和天皇は嫌い、「だから、私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と語ったといわれる。自分たちがやったことを顧みず、天皇が参拝しないのはおかしいとでもいうような言動は、時代錯誤である。

   最近は、安倍首相でさえも、国際社会に配慮して靖国参拝をしない。天皇に参拝して欲しければ、すぐにA級戦犯の合祀を取りやめることだ。非道な戦争へと駆り立てた人間たちと、そのために貴い命を奪われた兵士たちを一緒に祀るべきではない。

安全度トップ「インプレッサ」衝突してもエンジンが座席に飛び込まないらしい

   同じ週刊ポストから。国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が共同で行った「衝突安全性能評価」から、「安全な車」がわかるようになったと報じている。

   そこで1位に選ばれたのはスバルの「インプレッサ」だそうだ。ジャーナリストの福田俊之氏は、この車の高性能評価の理由は、「エンジンにある」というのだ。<「インプレッサは『水平対向エンジン』というスバル独自の技術を採用しています。エンジン本体の薄さが特徴で、衝突した際にはエンジンが運転席・助手席の下に潜り込み、乗員を圧迫する可能性を低下させます」>

   2位がマツダの「CX-8」で、3位もスバルの「レガシィ」が入っている。トヨタはようやく6位に「C-HR」が入り、日産は11位に「ティアナ」が入ってくるのだ。トヨタや日産のような大きなところは、安全より見場を重んじるからだろう。

   そうなると、売るためにはスタイリングやカッコよさが優先され、販売網が巨大であれば、安全など三の次、四の次なのだ。ドラーバ―諸君、死にたくなければスバルですぞ!

   クルマついでに(これを乗用車というかどうかはあるが・・・)、フライデーが「マリカー」の暴走を現場写真付きで取り上げているので紹介しておこう。マリカーとは任天堂のゲーム「マリオカート」のコスチュームで公道を走るゴーカートだ。繁華街でときどき見かけ、何かの広告キャンペーンなのかと思っていたら、主に外国人観光客向けの1人9000円からのお遊びらしい。

   その無法ぶりをフライデーが目撃したのは9月末。東京・秋葉原の大通りで6台が道いっぱいに広がってノロノロ運転を繰り返し、後ろの一般ドライバーはイライラ、マリカー同士で衝突したり、反対車線に飛び出すなど、まさに傍若無人だ。

   あんなものが公道を走っていいのか。道路交通評論家の鶴田光秋氏によると、道路交通法にギリギリ抵触していないのだという。まあ、無謀な運転でケガをするのは自己責任だとしても、巻き込んでしまった一般ドライバーも責任を負わされるのではたまったものではない。警察庁、国土交通省は死亡事故が起きる前に、さっさと取り締まってはどうか。

ノーベル賞は無理だが、これなら真似できそう・・・本庶佑教授「ゴルフのための筋トレ」

   週刊文春に、座りっぱなしだと死亡リスクが4割も増すという特集がある。2011年にシドニー大学の博士を中心としたグループが、45歳以上の男女約22万人を対象に、平均2・8年間追跡調査したら、座っている時間が4時間未満の人に比べて、8時間以上~11時間未満の人は15%、11時間以上の人は40%も総死亡リスクが高いという結果が出たそうである。

   リスクを減らすためには当たり前だが、座っている時間を少なくすることだ。コロンビア大学での調査では、座っても30分未満に立ちあがると、早期死亡のリスクが55%低くなるという。

   この原稿を書くために8時から6時間以上座り続けている。いかん、立ちあがって何かしよう。慌てて立ちあがったが、立ちくらみがしてすぐに椅子にドスン。これでは身体にいいわけないな。

   週刊現代に酒とタバコは認知症になるという特集がある。タバコはわかるが、酒、とくにワインなどはボケ防止になるのじゃなかったか。週刊現代によれば、酒を飲むと記憶に関わる海馬という部分が委縮するそうだ。委縮が進むと、コルサコフ症候群を発症する。

   これは主に記憶障害になるので、新しいことが覚えられない、以前のことが思い出せなくなるそうである。赤ワインは一時的に血流がよくなるだけで、同じことだという。私は、他人の10倍は飲んできたから、もはや海馬はカチカチなのだろう。そういえば、きのうの夜、何を食べたかな?

   がんの免疫薬「オプジーボ」を生み出す研究をしていた本庶佑・京都大特別教授に、ノーベル医学・生理学賞が授与されることになった。10月1日の記者会見で、研究に対する姿勢を問われると、「好奇心」と「簡単に信じないこと」を挙げた。「ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割」「自分の目で確信ができるまでやる。それが僕のサイエンスに対する基本的なやり方」だと語った。

   これは今のジャーナリズムへの批判ではないかと、私は思った。実際、「STAP細胞騒動」の時、本庶氏は「マスコミは割烹着がどうだということしか話題にせず、STAP細胞がどういうものかを報道しなかった」と批判していた。

   ゴルフが好きで、エージシュートが夢だという。筋トレをやり、パターの練習をし、毎週ゴルフに行っているそうだ。私はゴルフは下手だが、自慢できることがひとつだけある。豪雨でも暴風が来ても、晴天でもスコアが変わらないことである。私も110歳まで生きればエージシュートができるかもしれない。

   「努力とはバカに与えた夢」といったのは立川談志師匠だったが、バカでもいい、早速筋トレを始めよう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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