2018年 12月 17日 (月)

「ノーベル賞は目標ではない。患者さんの命をもっと救いたい」本庶佑教授あきらめない研究者魂

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    ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった本庶佑・京都大学特別教授が、がん治療薬オプジーボにたどり着いたのには、独特の哲学があった。1999年には免疫のブレーキ役を突きとめ、国内外の十数社の製薬会社に研究開発を持ちかけたが、相手にされなかった。

   日本医科大大学院の佳子教授はこう話す。「そのころは、免疫療法でガンが治るなんて、お医者さんも信じていなかった時代でした。興味を持つ企業はほとんどなく、普通の人なら諦めてしまうところを、先生は粘り強く、この薬が実現する方法がないかと考えていらした」

   本庶教授も「僕は必ずいけると。これだけネズミに効いてるんだから、という思いがありました。なんでこういうことがわからないのかと、正直、腹立たしい気持ちがありましたよ」と振り返った。

「ゴルフ仲間の話で僕の人生は報われた」

   アメリカのベンチャー企業にも話を持ちかけ、2006年にようやく日米の企業によって臨床試験がはじまった。そのオプジーボはいまでは大勢のがん患者の希望となっている。

   「ノーベル賞は研究者の夢で、誰でもそういうことを夢みます。だけど、人生の目標ではない。やはり患者さんの命を救いたという話は、今回の(クローズアップ現代の)VTRでもあったし、僕のゴルフの仲間もそう話してくれたときに、僕の人生は報われたという非常に大きな喜びがあります」と本庶教授は話した。

   *NHKクローズアップ現代+(2018年10月9日放送「ノーベル賞 偉業を生んだ"本庶哲学"」)

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