2019年 10月 22日 (火)

「若年世代のがん」妊娠・出産どうする?乳がんの元AKB矢方美紀「まず自分の治療に専念」

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    10代後半~30代の「AYA(Adolescents and Young Adults世代=思春期・若年成人=」のがん患者が年間2万人もいることが、国立がんセンターの調査で初めて分かった。小児がんと中高年以上のがん患者の合間で、医療体制や支援も遅れているという。

   10代は白血病、脳腫瘍、リンパ腫、20代は卵巣がん、精巣がん、甲状腺がん、30代は乳がんや子宮頸がんが多い。進学や就職、結婚、出産などと重なる時期で、前向きに闘病していても、若者ならではのさまざまな問題に直面し、悩みを抱えることになる人も多い。

   魚住優アナウンサー「そのひとつが、妊娠・出産なんです」

卵子を凍結保存してがん治療後に体外受精

   東京都内に住むキャリアコンサルタントの藤田菜緒さん(30)は、社会人7年目の昨年3月(2017年)、急性白血病を発症した。半年間の抗がん剤治療の経過は順調で、今のところ再発もないが、藤田さんが直面したのが「不妊」だった。

   抗がん剤はがん細胞を死滅させる効果がある一方で、正常な細胞も攻撃する。とくに生殖器官がダメージを受けやすく、女性は閉経が早まる、男性は無精子症などになるおそれがある。

   藤田さん「『産めないかもしれない』と先生から言われて、初めて、『産めないって嫌だな』と思いました。産むか産まないかは別としても、そもそもその選択ができないのは辛いと思いました」

   卵子を凍結保存し、がんの治療後に体外受精すれば、妊娠の可能性は高まるが、卵子を採取する際の体への負担が大きく、必ず妊娠できるとも限らない。費用は35万円ほどで、全額自己負担。さらに、保存の費用が年間2~6万円かかる。治療方法によっては、がんの治療は1か月ほど中断しなければいけない。

   藤田さんは悩んだ末、卵子凍結はしないと決めた。恋人と話し合い、結婚や出産は体調に合わせて自然に任せることにした。

「がん・生殖医療外来」「日本がん・生殖医療学会」に相談

   今年4月に乳がんを公表した元SKE48のタレント・矢方美紀さん(26)も、抗がん剤治療の前に医師から卵子凍結の話をされたが、やらない選択をした。「自分の治療が今後10年続くので、10年の間は妊娠はできない。10年先まで凍結を維持しないといけないと考えたら、費用の面もあるし、将来、自分がどうなるかもわからないので、今の治療に専念して、後から自然に妊娠できることを願おうと思いました」

   魚住アナ「AYA世代はがん保険に加入している人が少なく、貯蓄が少ない人も多いので、治療費以外に凍結保存の費用となると、負担が大きくなってしまうんです」

   がん患者の妊娠・出産に関する相談を専門に扱う、「がん・生殖医療外来」を持つ病院もある。詳しくは「日本がん・生殖医療学会」のサイトで確認を。

文   ピコ花子
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