2024年 4月 19日 (金)

<マイプレシャスリスト>
「IQ185」「ハーバード飛び級」天才すぎる少女が切ない・・・みんなわかって!私だってフツーの女の子なのよ

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(c)2016 CARRIE PILBY PRODUCTIONS, LLC.  ALL RIGHTS RESERVED.
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   IQ185のコミュ力ゼロ女子がセラピストに言われた課題に取り組んだ先に見えたものは・・・。そんな予告編にすっかり騙されていた。たしかに、彼女は「IQ185」「ハーバード卒」「4年飛び級」、そして自分と同等の知識人でないと付き合う価値がないと考える傲慢さだ。でも、けして「コミュ力ゼロ」ではないし、周囲から孤立しているのも「並外れた天才だから」ではない。

   本当の彼女は、不幸な偶然が重なって、ある時点で立ち止まってしまった普通の女の子だ。

セラピストから与えられた6つの課題

   主人公のキャリーは4年飛び級でハーバード大学を卒業した。19歳で学位を取得したものの、今は仕事はなく、友達や恋人もなく、マンハッタンでひとり本にかじりつく生活を送っている。母とは12歳のときに死別し、父は新しい恋人とロンドンで暮らしているから、サンクスギビングデイなのに一人きりだ。

   日常的に会話を交わす相手は、父が手配したセラピストの男性医師だけである。だから、いつもイライラしている。

   そんな彼女に、セラピストはやるべき課題を与えることにした。「生き物を飼うこと」「友達を作ること」「デートにいくこと」「子供のころに好きだったことに没頭すること」「一番のお気に入りだった本を読み返すこと」「大晦日を一緒に過ごす誰かを見つけること」の6つだ。

   父からも働きに出るよう促されたキャリーは、渋々ながら街に出て、セラピストに言われた課題をこなし、毎日の仕事に取り組んでいく。はじめは「ハーバードを4年飛び級で卒業したの」「とにかく賢いの」と相手を見下すキャリーだったが、それは彼女なりの自分を守る方法だったのだ。

   母を失い、愛情に飢えていたときに、ひとりでハーバードに送り出され、知能の高さと子供らしい潔癖さと屈託なさのアンバランスから、「賢すぎる」「出来が違う変人」と遠巻きにされたりたり、対等に付き合ってくれたていたように見えた人に裏切られたとき、「私は賢いからまわりと違うの」「だから私を理解できなくて当然なの」と思い込むことで自分で慰めていたのだ。

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