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電車の中で突然わいせつ画像が送られる「エアドロップ痴漢」 スマホ設定のチェックで身を守れ

   最近、電車の中などで、見知らぬ人から突然卑わいな画像を送られる、新手の痴漢が増えている。その名も「エアドロップ痴漢」。

   エアドロップ(Air Drop)とはiPhoneなどアップル製品に備わる機能だ。半径約10メートル以内にある端末を自動で探して名前を表示、その中から選んだ相手に写真や動画などを送ることができる。この機能を悪用したのが「エアドロップ痴漢」というわけだ。

加藤諒さんは新幹線で「今の自分の後ろ姿」を送られて...

   今年(2018年)8月には、会社員の男(45)が電車内で「Air Drop」を使い女性にわいせつ画像を送信。大阪府の迷惑防止条例違反容疑で書類送検された。調べに対し男は「女のひとが恥ずかしがったり嫌がったりするしぐさや表情が見たかった」と話しているという。

   ビビットが取材したAさんは、つい先週被害にあった。友人と駅前にいたところ、いきなりわいせつ画像が表示された。

   周りを見渡したが、誰が送ったかは分からなかった。AさんはiPhoneの端末名を本名にしていたので、相手に名前が知られたかと心配している。「知らない人が名前を知っているのが怖い。よく使う駅なので、またいたらどうしよう」

   芸能人にも被害者がいる。俳優の加藤諒さんは、仕事後新幹線の中でリラックスしていると、突然「スマホをいじる今の自分の姿」を送りつけられた。後ろを振り返ったが、誰だか特定できず、ゾッとしたという。「自分のプライベートに急に入ってこられた感じで、すごく怖かった」と恐怖を振り返った。

ストーカーに発展する危険性も

   ITジャーナリストの三上洋さんはエアドロップ痴漢がストーカーに発展する恐れを指摘。「もし電車の中であれば、降りた駅、その駅にある会社など、端末の名前でフェイスブックなどで検索すれば、すぐ個人が特定できる」と話す。

   「Air Drop」は初期設定で「すべての人」に設定されている可能性がある。普段は「受信しない」にしておこう。また、スマホの端末自体に本名で登録しないことも対策になる。

   倉田真由美(漫画家)「知人にも被害に遭った人がいます。割とよくあるみたい」

   司会の真矢ミキ「売る時点で初期設定って改善できないのかしら。自分で全部設定した方がいい」

   司会の国分太一「手動で最初から全部した方が安全かもしれないですね」