2019年 11月 15日 (金)

安藤サクラが絶品。戦時下のディテールは間違いだらけだが、主人公をチヤホヤしない福田靖脚本は面白い。長谷川博己の大活躍が待たれる
<まんぷく 第1回~第26回>(NHK総合)

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   立花福子に扮する安藤サクラが絶品である。30歳を過ぎている安藤の女学生姿に懸念があったが、始まってみると全く違和感がない。彼女の笑顔が作り物でないから、夫婦愛に共感できる。朝ドラの悪い癖、女主人公に対して周りの登場人物がチヤホヤする構図が、あまり感じられない脚本(福田靖)のお蔭で、背筋が寒くならない。
   但し、1962年生まれの福田や若いスタッフたちは、その時代を知らないので、戦中戦後の描写が間違いだらけ。陸軍の召集令状を受けた応召兵に長髪はあり得ない。即座に往復ビンタである。また、萬平(長谷川博己)の前髪を垂らした髪型は平成流。当時は丸刈りか、刈っていない男でもオールバックか73に分けて額は出した。昭和20年の大都会で廊下のガラス戸の外に部屋の明かりを漏らすことはご法度だった。すぐに隣組や憲兵が飛んできて叱責された。爆撃機の目標になったからで、隣組の監視体制は密告を生んだ。
   主題歌の吉田美和の歌詞が不明瞭。週に1度でもいいからタイトルバックにテロップで歌詞を流してくれ。折角の楽しい歌を一緒に歌えない。チビの福子に対して、大女の次姉・克子(松下奈緒)には首をかしげるが、デブ気味の「武士の娘」母親の鈴(松坂慶子)は、今井家のおおらかさの源に見えて納得する。今のところ、芸達者の長谷川博己が前面に出ていないが、発明男の活躍が始まれば、もっと面白くなりそうである。陰険な加治谷(愛之助)にも期待。(放送2018年10月30日8時~)

(黄蘭)

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