2024年 4月 20日 (土)

テレ東系「池の水ぜんぶ抜く」人気番組になって制作に手抜き?専門家は「あれじゃあ魚ぜんぶ死ぬ」

   テレビ東京の「池の水ぜんぶ抜く」が人気だそうだ。池の水をぜんぶ抜いたら何が出て来るのか。そんな素朴な疑問から始まった番組だが、昨年11月(2017年)の放送では、裏番組のNHK大河ドラマを抜いて、視聴率12%超を記録したこともあるという。

   月イチのレギュラーになったが、週刊文春によれば、池の水を抜いてきれいにして迷惑な外来生物を駆除するはずが、ボラを3000匹も殺してしまったのだそうだ。

   10月14日(2018年)放送の最新回。長崎県大村市の大村公園。ここは海に近いため海水と湧き水が混じる「汽水」の堀水で、そこに1000匹以上のボラが大量発生し、そのせいで池の水は濁り臭くなってしまったという。

   大村市の依頼で4日間かけて1万トンの水を抜いた。大量の魚を大勢のボランティアたちと出演者、市長も総出で網を使って次々にすくい、プラスチックケースに放り込む。ボラは湧き水で洗われ、ビニールシートを張った簡易水槽の中に。別の池に移して、そこから海へ放流する。

   だが、NPO法人「おさかなポストの会」の山崎充哲代表は、これを見ていて、大変悲しい思いをしたという。素人考えでもそう思う。水の入っていないプラスチックケースに投げ込めば、魚が傷つく。素手でつかむと魚は「火傷」してしまうそうだ。汽水で泳いでいた魚を真水に入れれば、大きなダメージを魚は受ける。そこからか海水に入れれば、魚にとっては大変なストレスになるそうだ。そのためクロダイ、チヌ、カワイワシは全滅してしまった。

   <「無理やり移動させられた魚たち約3千匹は死んでしまったとみて間違いないでしょう」(山崎氏)>

   専門家も、ボラが生息していることで池の水が汚れるという科学的な根拠はないという。人気番組の力を借りて、池の汚れをとってしまえと考えた市側が悪いのか、魚の扱い方もよく知らないで、水を抜き、魚を移せば事足れりとする番組側の不勉強故か。突然、水を抜かれ海に放り出され、息絶えたであろう魚たちが哀れである。

巨人・原辰徳「お友だち新体制」・・・大先輩・広岡がガツンと一発「テレビタレントばかりで驚いた」

   週刊新潮の「紀子さまの宮内庁『プリンス候補人名録』」というタイトルを見て、老耄で認知症気味の私は、紀子さんが離婚して、再婚するのかと早飲み込みをしてしまった。読んでみたら何のことはない。眞子さんの結婚相手を探しているという話だ。

   小室圭さんと別れてもいない眞子さんに、なぜプリンス候補がいるのか。内容は、全くといっていいほどの架空の話。圭さんがNYから帰ってこなかったり、向こうで新しい彼女ができて破局してしまうと心配なので、母親が相手にふさわしい候補者が載っている「人名録」に手を出した、のではないかという推測に、希望的観測を混ぜ、ありもしないストーリーをでっち上げた。そうとしか思えないものだが、それが巻頭特集とは驚く。

   4世紀前、紀宮さん(現在の黒田清子さん)の候補に上がったという名家などを訪ねて、お宅の息子さんと眞子さんとどうですかなどと聞いて回っている。週刊新潮の記者たちは、よほど面の皮が厚いと見える。私にはとてもできない芸当である。

   お次は巨人軍の原辰徳新監督の話。巨人軍初の3回目の監督登板となった原だが、投手総合コーチに宮本和知、打撃総合コーチに吉村禎章、内野守備兼打撃コーチに元木大介という「お友だち内閣」では、元巨人軍の名ショートで、西武ライオンズの監督だった廣岡達朗氏のいうように、<「野球の勉強もせずにテレビタレントになっている人が選ばれていたから驚きました。(中略)ただ、それによって原監督は来シーズン、苦労することになりますよ。選手を育てるよりも前に、まず、コーチを指導しなければなりませんから」>

   その通りだ。以前盛んだった女遊びは、もはや歳だからそう心配しなくてもいいだろうが、若大将から若年寄りになった原が、今の弱体化した巨人を立て直せるとは、とても思えない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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