2018年 11月 16日 (金)

徳光和夫のほのぼの人柄が温かい椎名町ルポだが、当地で起こった歴史的大事件には、一言でいいから触れるべきではないか
<路線バスで寄り道旅 池袋~椎名町~江古田 徳さん&歌う芸人・・・幼少期思い出巡りSP>(テレビ朝日系)

印刷

   徳光和夫は小さい時、豊島区立椎名町小学校に通っていたという。この日は池袋西口からスタートして江古田まで行く。同行は田中律子と、お笑い系だが2人でハモるオバサンデュオの阿佐ヶ谷姉妹、所々であんまりうまくない歌を歌う。途中で有名なマンガ家たちが育ったトキワ荘のモニュメントに参る。手塚治虫ら錚々たる漫画家が住んでいたトキワ荘は取り壊され、後に石碑が立っている。

   徳光が記憶していた島村質店は廃業していて、感じのいい今の跡取りが玄関から出てきたりする。椎名町小学校では今の副校長が「どうぞ、どうぞ」と校内に入れてくれる。徳光の有名人ぶりの功績ではあるが、彼のほのぼのした人柄が預かってもいる。

   だだし、残念だったのは、徳さんが椎名町小学校に通っていた昭和22年の翌年、昭和23年にここで起きた大事件に全く触れていないこと。戦後史に残る帝銀事件である。帝国銀行(合併して三井住友銀行)椎名町支店で、白衣を着た厚生省技官の名刺を出した男によって12人の行員が毒殺された。後に平沢貞通が逮捕される。

   明るいバスの旅ルポに相応しくない話題と避けたのかもしれないが、街歩きのルポとして、歴史的大事件を若者たちに知らせるために触れるべきだった。加えて、終点にある日大芸術学部についても頬被り。江古田と言えば「日芸」だろう。評判のいい「あぶり屋」での打上げなら、日芸の学生たちも来るに違いない店なのだ。(放送2018年11月4日14時55分~)

(黄蘭)

採点:0
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中