森川ジョージ、藤田和日郎の「削り出すホワイト」に敬服 原画展で「想像以上に大胆」
2018.11.15 22:37
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「うしおととら」「からくりサーカス」などで知られる漫画家・藤田和日郎と「はじめの一歩」を連載中の漫画家・森川ジョージが13~14日(2018年11月)ツイッター上での交流をみせた。
池袋で開催中の「藤田和日郎原画展」に足を運んだ森川は、
「一歩の連載の少し後にサンデーでうしおととら、ジャンプでスラムダンクと凄いの出てきたなあ、と驚いたんだよね。誌面から飛び出さんばかりの迫力はどうやって表現しているのか興味津々で生原画に張りついてきましたよ。いやいや凄い」
と当時を振り返りつつ感想を綴った。さらに、「生原画」について
「『ホワイトがペンキ』 大胆に描いているのはテレビで観たことあるけれど、想像以上に大胆で、それでいて繊細なところは細くしなやか。素晴らしい。沢山素晴らしいこと伝えたいんだけど、文字制限で無理」
と絶賛した。
藤田は2015年、漫画家・浦沢直樹がインタビュアーとなり同業者である漫画家たちの「ペン先」(創作)に迫るドキュメンタリー番組「漫勉」(NHK Eテレ)に登場。その際放送された、ほぼ下書き無しで原稿に幾重にもペンを入れた後、ホワイト(修正液)を一つの「筆記具」として頻繁に使い、線を削り出すようにして絵を完成させていく様は視聴者に衝撃を与えた。
「『ホワイトがペンキ』 大胆に描いている」という言葉はここから由来しているものだろう。
森川のツイートに対し、藤田は
「お忙しいところ来てくださって、本当にありがとうございます!ホワイトがペンキぐらいあったら、もっとべったり塗れるのですが。(笑) どうか、お身体大切にされて、一歩君を存分に活躍させてあげてくださいませ!」
と返信。さらに森川が
「原稿感動しました。勉強になりました。ありがとうございました」
と返すと、藤田も
「動き、打撃の軽重、擬音の入れ様、全てこちらこそ学ばせていただいています。ですが、森川さんのその謙虚な向上心こそ学ばないとなりませんね。ありがとうございます」
とお互いリプライ(返信)を重ねた。
なお、森川は原画展にて購入したのは「けものの槍(編注:「うしおととら」に登場する主人公の武器)Tシャツ」と報告していた。