2019年 5月 20日 (月)

あっぱれ週刊文春、週刊新潮!校了直前に飛び込んできた「ゴーン逮捕」なんとか間に合わせて大特集

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いよいよ加速する週刊誌の部数急減!スクープ連発でも歯止めかからぬ週刊文春

   週刊誌界に衝撃が走っている。日本ABC協会が2018年1月から6月までの雑誌販売部数を発表したのだ。主だった週刊誌が軒並み部数を落としていることは、予想されたことだが、想定外のひどさである。

   週刊文春は週刊誌1位の座を守ったが、33万5656部で、前年同期比で90・13%という落ち込みである。これは前任者の新谷編集長がいた時だから、次々にスクープを発信しても、部数の下落に歯止めはかけられなかった。

   2位は週刊新潮。ここだけは前年同期比で101・64%と唯一部数を伸ばし25万1403部。その次に異変が起きた。3位に週刊ポストが入ったのである。21万1336部で前年同期比97・24%。週刊ポストの軍門に下ったのが週刊現代だ。何しろ前年同期比で79・15%。実に20%を超える部数減である。発行部数は20万9025部まで落ち込んだ。

   週刊ポストと並んで、老人健康雑誌に特化した誌面づくりを推し進めてきたが、週刊ポストにはその効果が出たが、週刊現代は週刊ポストに食われ、部数を急降下させてしまった。

   フライデーも9万2112部で前年同期比73・06%と、こちらもひどい。週刊プレイボーイが7万9675部で前年同期比は92・01%、週刊朝日が7万7451部で前年同期比は94・26%。

   かつては国民雑誌といわれた文藝春秋も部数減が止まらず、23万8288部で前年同期比が96・54%。

   目ぼしい雑誌で前年同期比100%超えは、ハルメクとレタスクラブでともに113%台で、ハルメクは17万5972部、レタスクラブは16万6654部。50代、60代がターゲットのオバサン雑誌であるが、この層へ向けた雑誌は好調である。

   雑誌の話題をもう一つ。2001年に主婦と生活社が創刊した「LEON」は、ちょいワルオヤジというコンセプトが受け、一世を風靡した。これを立ち上げた編集長の岸田一郎氏は、一躍名物編集者として脚光を浴びた。主婦生を離れた岸田氏が、旅行代理店のH,I.S.などから出資を受けて創刊したのが「GG」(ゴールデンジェネレーションズの略)だった。コンセプトは「ちょいワルオヤジの余生快楽誌」。だが、時代は変わってしまっていた。

   下流老人が増え、老後破産がたびたびニュースになる中で、贅沢志向の雑誌は苦しいだろうと、私は見ていたが、案の定、創刊時から赤字を続けてきた「GG」は、総額1億3000万円を超える負債を残して、10月16日、突然休刊が発表された。

   印刷所はもちろん、編集プロダクション、執筆者たちへの原稿料の未払いが、業界内では大きな問題になっている。週刊文春によれば、編集部員からは、岸田氏の部下に対する激しいパワハラ、色あせていた岸田ブランド、クライアントたちからは「あいつがいる限り広告は出さない」といわれたなどという怨嗟の声が上がっているそうである。

   それに、休刊前の9月に、「俺は疲れたわ、後は任せた」とさっさと編集長を退任し、取締役も退任していたというのである。制作スタッフの一人は「岸田さんは自分も被害者だと思っているようですが、編集長として雑誌を主導してきたのは事実」だと難じている。

   たしかに、「GG」を出す会社を立ち上げ、取締役になり、編集長としてやりたい放題やって、倒産する前に逃げ出したのでは、無責任というそしりを受けても致し方ないだろう。 どんなに優秀なワンマン編集長でも、一人で雑誌は作れない。編集長の意を汲んで動いてくれるスタッフが、最低でも2、3人は必要である。それなのに、パワハラで部員が次々辞めていったというから、そもそも編集部の体を成していなかったのだろう。岸田氏に資金を提供した一人、ベンチャーの草分けともいうべき西和彦氏が、こういっている。

   <「名物編集長も老いてしまったということじゃないですか。肉体的にではなく、編集者としての精神性でしょう」>

   私も70歳の男だけに限定にした雑誌を創刊しようと考えている。だが、自分でもびっくりするほどの記憶力や気力の衰えは、昔のように「見る前に跳べ」というわけにはいかない。

   私も、雑誌作りに失敗すれば、結局、あいつはヘア・ヌードだけしかできなかったなと、いわれるだろうな。

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