2020年 11月 25日 (水)

ITの個性的なデザイン、数多くの人事マニュアル作成...企業で潜在能力を発揮し始めた発達障害の人々

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こだわりがプラスに作用する伝統工芸の分野

   「戦力化することで、より持続可能になる」「成長していければ、そもそも障害ではなくなる」という考え方だ。発達障害の人が苦手な電話を職場に置かず、1日30分の「有給仮眠」も認めている。

   衣料品大手の子会社は6年前から積極雇用に転じた。60人ほどを雇っているが、「モチベーションが上がらないから辞める」という社員が増えたことに危機感を抱いた。そこで、管理職をめざす人に「リーダー職」という制度を新設して、毎月5000円の手当を支給することにした。

   発達障害のあるメンバー8人をまとめることになった男性社員は「単純作業より自分に向いているかもしれない」と、苦手だったコミュニケーションに努力し始めた。今は相手の反応から指示の出し方を考えている。「仕事に前向きになれた。目標を与えられたのは大きい」という。

   昨年(2017年)からは親会社に派遣、転籍の制度も始めた。「能力を見極めることで戦力の可能性を高める」が基本方針だ。戦力と位置づければ「障害」ではなくなるという考え方が、ここにもある。

   市川さんはもう一歩進んで「障害というより、個性だけでなく、能力の表れ方の違いです」「マジョリティー(多数の人)の基準からしたらマイノリティー(少数)が『障害』といわれる。もしかしたら逆転するかもしれません」とも指摘する。

   それでもまだ周囲の無理解や環境とのミスマッチは多い。本質的なところに考え方の違いがあると市川さんは強調する。「カネを生む力で人間を見るのではなく、生きているだけで価値がある」と、発想の転換を求める。たしかに、そこに新たな発展の可能性が広がるかもしれない。

   作業に集中力を求められる伝統工芸の分野では、こだわりがプラスに作用して、師匠も驚くほどの力を発揮した人もいるそうだ。発達障害のさまざまな特性を前向きにとらえて、秘められた才能を開花させられれば、新しい商品や起業、伝統の維持発展に貢献できる。これはもう社会の要請でもある。人材の宝庫と考えて一人一人を活かす制度の拡充と、理解の促進をさらに進めていこうではないか。

   ※NHKクローズアップ現代+(2018年11月26日放送「企業が注目!発達障害 能力引き出す職場改革」)

    文・あっちゃん

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