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秋篠宮の凄み!天皇皇后や皇太子が言えないことは私が言う・・・大嘗祭の公費負担に異議あり

   ゴーン逮捕でまだ語られていないのが「日本版・司法取引」である。私の記憶では、ロッキード事件で田中角栄元総理が逮捕されたとき、日本でも大きな話題になった。賄賂を渡した方が司法取引で罪を問われないのはおかしい、司法取引で得られた証言を日本の裁判で採用するのはやめるべきだなど、侃々諤々の議論が巻き起こった。

   ゴーン逮捕の衝撃が大きすぎて、まだそこまで考えが回らないのだろうが、ニューズウイーク日本版は、これからは司法取引を前提としたコンプライアンス・クーデターが日本で本格化する可能性があると指摘している。だが、<企業のコンプライアンス違反を口実とした『クーデター』には、捜査機関との司法取引で都合の良い虚偽の自白が行われるリスクもある。日本企業はこの『両刃の剣』を使いこなせるのだろうか>と疑問を呈している。

   秋篠宮の22日(2018年11月)に行われた誕生日会見が、30日に解禁になった。一部では、眞子さんの結婚問題について破局を匂わせる発言があったため、誕生日まで解禁を延ばしたのではないかという憶測が流れた。

   そうではなかった。天皇の代替わりに行う皇室行事「大嘗祭」に、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」として、政府は公費を支出するべきではないという考えを示したのである。

   1990年に行われた「大嘗祭」では、宮廷費約22億5000万円が使われたという。秋篠宮は、天皇家の私費にあたる「内廷会計」で賄うべきで、つまり質素にやるべきだと宮内庁の山本信一郎長官らに「かなり言った」が、聞き入れてもらえなかったと話している。

   宮内庁はまったく知らされていなかったため、大慌てのようだ。政教分離の観点からも重大発言だが、そうしたことをまったく考えずに、前例を踏襲して公費を支出することを決めた安倍政権への異議申し立てでもある。

   テレビや新聞の写真で見る53歳になった秋篠宮の表情には、凄みが出てきた。天皇皇后や皇太子がいえないことを私がいう。そうした覚悟をした男の顔である。

小室圭さん!次は君が納得いく説明会見を開く番だ・・・眞子さんご両親の強いメッセージにこたえられるか

   今週の週刊新潮も週刊文春も、こうした発言の要旨は入手していたようだが、眞子さんと小室圭さんの結婚問題についてしか触れていない。両誌や女性誌は、秋篠宮の「このままでは納采の儀を行うことはできません」という発言だけを取り上げて、「千代田のお城から『さようなら小室圭さん』」(週刊新潮)、「小室圭さんから辞退を 秋篠宮さまの真意」(週刊文春)と、婚約破棄が決まったかのような騒ぎである。

   けさ(11月30日)の各局のワイドショーも、再び小室さんの母親の元婚約者による一方的な発言を取り上げ、小室家側の非をあげつらう論調だった。

   私には、どうして秋篠宮夫妻の発言が「2人の結婚は許さない」ということになるのか、さっぱりわからない。ここで秋篠宮さんはこういっているのだ。「私は最近はそれほど、娘と話す機会がない」とし、「私は今でもその二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います」

   そして、紀子さんは「昨年の夏から、さまざまなことがありました。そして、折々に、私たちは話合いを重ねてきました。そうした中で、昨年の暮れから、だんだん寒くなっていく中で、長女の体調がすぐれないことが多くなりました。(中略)これからも、長女への思いは変わることなく、大切に見守りたいと思っております」

   これは、結婚問題でぎくしゃくしていて、話す機会もなくなっている娘・眞子さんへ向けた両親からのメッセージである。

   言外に窺えるのは、眞子さんが圭さんとの結婚に強い思いを抱いているということ。それを理解したうえで、それほどまでに思っているのなら、2人で相談して、世間に対して理解をしてもらう方策を考えなさい。私たちは決してお前を見放しはしませんよ。

   これほどの強いメッセージを受け取ったのなら、眞子さんと圭さんのやることは一つしかないはずだ。記者会見を開き、自分たちの強い思いと、週刊誌などで書かれている「金銭問題」について納得のいく説明をし、少しでも世間に理解をしてもらうよう努めることである。

   27歳にもなった男と女が、それぐらいのことができなくてどうする。それすらできないなら、小室圭という男は、眞子さんの結婚相手にふさわしくない。そう、私でも断じざるを得ない。

宅配料金値上げしたのに・・・ドライバーいまだに「休憩なし」「サービス残業」のこき使い

   こちらもやや飽きが来た片山さつき大臣の話である。今週の週刊文春の中でおもしろいのは、ここである。またまたまた政治資金流用疑惑が露呈したという。「きぐるみアザラシバスボール」「ヒルアロン酸ウェットティッシュ」「開運だるま貯金」。これらを政治資金で爆買いしていたというのである。

   これって、みんな100円ショップで売っているモノである。なかでも「バスボール」などは10個も買って、それを「お土産用袋代」「消耗品代」として記載していたというのだ。

   みみっちいというなかれ。覚えておいでだろうか。片山の元夫君、舛添要一前都知事が、公用車を乗り回して別荘に毎週帰宅したり、海外で贅沢三昧していたことを週刊文春が追及したとき、最初のうちはそれほど都民の中に怒りは湧かなかった。

   怒りに火がついたのは、自宅近くの店で家族で食べた飲食代や、マックまで公費で落していたことが暴かれ、都民の怒りが爆発したのである。百均のモノぐらい自分のカネで買えよ。元夫婦はみみっちいところまで似た者同士だったのである。もうダメだね。

   さて、宅配大手のヤマト運輸や佐川急便の「働き方改革」で、Amazonも宅配料を値上げしたり、雑誌なども合わせ買い対象にするなど、われわれ利用者には大きな負担になってきている。

   では、ヤマトや佐川のドライバーたちの待遇はどれほどよくなったのだろうか。週刊文春は現役ドライバーたちの座談会をやっている。そこで聞こえるのは、何も変わっていないということである。休憩時間については、佐川のドライバー氏が「昼休憩が1日で10~15分取れればいい方」だと話している。

   退勤前の点呼で、きょうはどれぐらい休憩をとったのかと聞かれ、正直に答えようものなら、「今から休憩を取ってから帰れ」といわれるそうだ。笑える話である。未払いの残業代を払うといったが、満額もらえたのはほとんどいないようだ。

   聞き捨てならないのは、値段が高いクール宅急便だが、生産性が落ちるため、お歳暮やお中元の時期は、常温室に積んで運んでいるという。一度溶けたものを車両の冷凍庫に入れて、再び凍らせることもあるそうだ。何のためのクール代なのか。

   人を増やさないので、依然としてサービス残業はなくならないという。何のための値上げだったのか。

エエ、そうなの?不倫された恨み辛みで相手の会社や学校にバラすと名誉棄損

   フライデーから。元貴乃花といういい方は何かしっくりこないが、景子さんと離婚したばかりのモテ男が、銀座で美女とデートしている姿をバッチリ、フライデーが撮っている。

   長男も靴もつくらずに女性と遊び歩いているそうだ。似たもの親子である。

   日本の神話の舞台として名高い、宮崎県高千穂町の山間の集落で起きた「家族・知人みな殺し事件」は、犯人と思われる次男も自殺しているようで、犯行動機はよくわからない。犯行現場は、首が切断されるなど、まさに地獄絵のようだとフライデーが報じている。

   激しい夫婦喧嘩の末、仲裁に呼んだ男性までが殺されるという悲惨な事件は、なぜ起きたのか。溺愛していた娘まで殺すという強い殺意はどこから生じたのであろう。

   婚約中の女性歯科医が、職場の先輩歯科医と関係を持ったことを恨み、男がその歯科医を切りつけるという事件が昨年5月(2017年)に起きた。その病院が東京医科歯科大だったが、週刊ポストによれば、またも男女のトラブルを同大学が抱えているというのである。

   今度は、ボート部の現役学生とそのコーチの妻が「不倫関係」に陥り、コーチはその学生を訴えると息巻いているというのである。当該の学生は、そういう関係にあったことは認めるが、慰謝料は払えないので、弁護士と相談させてもらっているという。

   このコーチは大学側にもこのことを話したそうだが、原田和幸弁護士によると、これは犯罪ではなく、プライベートなことだから、不倫された側が大学や会社に通告するというのは、名誉棄損に当たる可能性があるそうだ。

駅伝強豪「駒澤大陸上部」大八木監督に辞職勧告!学部長やOBの中畑・DeNA元監督らが「大学のカネをネコババしてる」

   週刊朝日から。このところ大学のスポーツ部を舞台にした醜聞が多いが、今度は駒澤大学陸上部の名将に「辞職勧告」が出されたというのである。大八木弘明監督がその人。2008年には箱根駅伝で総合優勝を飾るなど、14年間、陸上部に君臨してきた。

   彼に対して辞職勧告をしたのは、長谷部学長、同大OBのDeNA元監督の中畑清氏などであるという。大八木監督側が出した内部文書によると、今年の7月10日、ホルモン焼き店に大八木、長谷部、中畑氏らが集まり、「監督は辞表を書け」と迫ったのだそうだ。

   その背景は、大八木監督はこれまで、本来は大学に入るべきカネを不正に個人で受け取ってきたということがあったという。しかし、大八木監督は、その主張が誤りであると長谷部学長に説明してきた、長谷部学長が根拠のない誹謗中傷をしている、コンプライアンス違反だと反論しているのだ。

   週刊朝日の直撃に、中畑氏は辞職勧告したことは事実だと認めている。長谷部学長によると、2年前、前陸上部長の訴えがあって調査したところ、監督は企業と年間契約をし、1000万円が陸上部大八木名義の銀行口座に振り込まれていたという。

   金額も大きかったが、15年に大八木のスポンサー企業に国税当局の調査が入り、その支出先として大八木の口座が調べられたそうだ。陸上部がみなし法人と判断され、数千万円の追徴金を課せられたと聞き、驚いたという。

   当初は、公にしないで話し合いでと思っていたが、監督側が文書を出し、ことが公になった以上、委員会を立ち上げて調査するというのである。この対立、大八木監督側にやや分が悪いようだ。

   大学のスポーツ部を牛耳ると、うまい汁を吸えるようだ。こうした腐敗を一掃する方策を大学側も早急に考えるべきである。

【絶対当たらない馬券術】ゴールドドリーム回避で読みにくくなった「チャンピオンズC」本命は・・・

   今週のGⅠは「チャンピオンズC」。中京競馬場で行われるダート王決定戦である。本命視されていたゴールドドリームが回避したため、やや難解なレースになった。

   本命はルヴァンスレーヴ。7戦して6勝2着1回。ダート界のアーモンドアイだ。対抗にケイティブレイブ、単穴にサンライズソア。△はオメガパフューム、サンライズノヴァ、大穴に外国馬のパヴェル。GOODLUCK!

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか