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冬の冷えた体...効率的に温めてくれるのは「おしるこ」! ポイントは「糖分」と「とろみ」

   きょう4日(2018年12月)の「クイズとくもり」コーナーは「防寒術」を紹介した。

   寒い冬の日、コンビニや自動販売機で売られているホットドリンクに手が伸びる人は多いだろう。

   いろいろな種類のホットドリンクがあるが、一番体を温めてくれるドリンクは何なのか。神戸女学院大学の高岡素子教授が実験を行った。

ホットレモンも体温上昇に効果的

   用意したドリンクは、紅茶、緑茶、おしるこ、ホットレモン、微糖コーヒーの5種類だ。4人の女性に、気温23度の室内で58度のドリンクコップ1杯分を2分間で飲みきってもらい、10分ごとに体の6か所の表面温度をチェック。飲む前との温度変化を計測し、平均して体温が最も上昇したドリンクを調べた。

   結果は、5位が緑茶、4位が紅茶、3位がコーヒー、2位がホットレモン、1位がおしることなった。おしるこは平均で1.07度体温を上昇させたうえ、飲み終えてから20分間も体温を上げ続けていた。

   高岡さん「おしるこは糖分が他の飲み物に比べて高いのがポイント。『食事誘発性熱産性』というメカニズムに、おしるこに入っている糖分が大きく寄与していると考えられます」

   人の体は、タンパク質、脂質、炭水化物を消化吸収する時に熱を作り出す。砂糖は炭水化物の一つで、おしるこにはさらにタンパク質も含まれているため、熱が作られたという。

   長時間体温が上がり続けたのは、おしるこのとろみによって他のドリンクより胃の中の滞在時間が長くなったためと考えられる。

   副島淳リポーター「2位のホットレモンは、レモンに含まれるクエン酸が血管を拡張させ体温上昇につながったのではとのことです。紅茶やコーヒーは砂糖が多いものを選べば結果が変わったかもしれません。メーカーによって含まれる成分が違いますし、体の温度変化には個人差があるので注意してください」