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「歯磨き」は食後すぐ?しばらくたってから?歯科医師も見解割れる虫歯予防効果

   博多大吉キャスター「いつ歯を磨くべきかをめぐって、議論が白熱しているそうです」

   食後すぐに歯を磨いた方がいいのか、少し時間が経ってから磨いた方がいいのか。歯科医師の間でも見解が分かれているのだという。

   時間を空けてから磨くのを推奨しているのは、歯科医師の天雲丈敦さんだ。「健康な方なら、普段は口の中は中性に近い環境ですが、食べた後の30分くらいは酸性になります。その時にゴシゴシと歯を磨くと、歯の表面に傷が付いてしまいます」

   しばらく磨かない理由のもう一つは、だ液の持つ力を活かすためだ。だ液には虫歯の原因細菌の増殖を抑える役割があるが、食後すぐに歯磨きすると、だ液まで洗い流してしまうのだ。

   だ液は酸性になった口の中を中性に戻す働きもするので、だ液の力を最大限に活かしてから、具体的には、食後30~40分空けて歯磨きするのが望ましいという。

大事なのは磨くタイミングより磨き方

   一方、日本歯科大学附属病院の臨床教授・倉治ななえさんは、食後すぐの歯磨きを推奨する。「歯の表面に虫歯菌の固まりの歯こうが定着する前に、なるべく早く、食べたらすぐに歯こうを取り除く方が虫歯予防になります」

   遠藤亮アナ「主張が食い違うのは、実は誰もが納得できる実験結果がないからなんです。ただ、みなさんが口々に話していたのは、歯を磨くタイミングよりも、間違った歯の磨き方をしている方が問題ということなんです」

   歯科医師が推奨する歯磨き方は、歯に45度の角度で歯ブラシを当て、小刻みに動かす。ゴシゴシではなく、弱い力でなでるように磨くのが望ましいそうである。