2024年 4月 20日 (土)

<ボヘミアン・ラプソディ>
ラスト21分の圧巻パフォーマンス!大スクリーン・大音響の映画館で見るべし

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(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation.  All rights reserved.
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   世界的ロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリー。エイズにより45歳の若さでこの世を去った彼の伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を務める。劇中の楽曲はフレディの実際の歌声を使用している。主演のフレディ役に「ナイトミュージアム」のラミ・マレック。フレディの妻メアリーをルーシー・ボーイントンが演じる。監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。

   まずこの作品は「クイーン」という伝説バンドありき、そしてそのボーカリスト、フレディ・マーキュリーありきの映画だといえる。脚本の内容にはそれほど感銘を受けなかったが、クイーンというバンドがいかに偉大で、かつフレディという人間が魅力的だったかを物語っている。20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」でのパフォーマンス、ラスト21分間のこの瞬間に全てか集約されるように見えた。圧巻である。

フレディは性別を問わず「人間性」を愛した

   作品の冒頭で登場したフレディの存在はまだ小さく、どこにでもいそうな青年だった。出っ歯であることをコンプレックスとし、ゲイであることをひた隠しにしていた彼。そんな彼が次第にその才能を現し、コンプレックスすべてを魅力に変えていく。

   フェレディ役を演じたラミ・マレックは、体格こそちょっと小さいかな?と最初は思えたが、途中から完全にフレディ本人にしか見えなくなる。そして物語の中で驚いたのは、フレディがゲイをカミングアウトした後も、妻のメアリーのことを結婚当初の約束と変わらず愛し続けたところだった。彼はゲイと称されることが多かったが、この作品を見る限り、性別をとわず、人間性を愛する心の持ち主で、それが女であっても男あってもよかったのではないか。

   フレディの持つそのハスキーボイスは、その純粋な心の内側を映しているようにも見えた。メアリーと別々の家に住んでも、夜な夜な窓部で交わすベッドサイドランプの明かりのやり取りが、フレディの愛を上手く表現していて、作品の中でも好きなシーンだった。バンドメンバーをファミリーと呼び信じていたが、その無垢な心故に一度は離れしまうフレディ。

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