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「家族一緒に死んだ方がよかった」遺族長女の声をどう聞く? あおり運転の被告に求刑23年

   夫婦2人を死亡させた東名あおり運転事件の横浜地裁の裁判で、きのう10日(2018年12月)、検察側は石橋和歩被告(26)に危険運転致死傷や監禁致死傷罪で懲役23年を求刑した。

   遺族の意見陳述で被害者の長女(17)が「家族いっしょに死んでしまった方がよかったと何度思ったかしれません。父と母はきっと(石橋被告を)許さない」と女性検察官の代読を通じて語り、傍聴席の祖母が号泣する場面もあった。遺族はいずれも長期の処罰を求めた。

「あれを危険運転といわないなら、これから先も怖い」

   石橋被告は表情を変えず、机の上を見つめていたという。弁護人は「車は停止中だった」と危険運転致死傷は不成立で無罪を主張、「仮に監禁致死罪でも懲役7年が相当」と法律論を前面に押し出した。

   キャスターの国分太一「これだけ主張が違っています」

   倉田真由美(漫画家)「あれを危険運転といわないなら、これから先も怖い。絶対に重い罪にしないといけません」

   司会の堀尾正明「あおり運転では、車は最後には必ず止まる。危険運転致死傷罪を適用できるかが争点です」

   法廷は国民から抽選で選ばれた裁判員6人がプロの裁判官3人ともに審理する裁判員裁判だ。もし第二審にいけばプロだけの控訴審裁判となる。そうなれば「市民感覚を取り入れるため」と始まった裁判員裁判とは何だったかが問われるかもしれない。