マイクロプラスチックの海洋汚染が大きな問題になり、ゴミの分別を徹底することで環境保全に協力しようとしても、「プラスチックゴミ」は見分け方が結構難しいのだ。
神奈川・横須賀市に住む麻美子さんは、CDケースをプラスチックゴミで出したが、「不燃ゴミが混入している」として回収してもらえなかった。どういうことか。
実はプラスチックには、「容器包装プラスチック」と「製品プラスチック」の2種類がある。環境カウンセラーの鬼沢良子さんが解説する。「容器包装プラスチックは『プラ』マークがついていて、中身を使うとすぐにゴミになってしまうものです。
CDケースはCDを使っている限りは、すぐにゴミにはならない。こういったものが製品プラスチックと言われます。洗面器やおふろのいすなども製品プラスチックです」
容器包装プラスチックは、ボトル類、トレイ類、カップ類、パック類、袋・フィルム・ラベル類、発泡スチロール箱・緩衝材類などだが、油を使った食品が入っていた容器包装を捨てるときは注意が必要だという。
鬼沢さん「容器包装プラスチックを集めている自治体では、必ずサッと洗って出すように決めています。サッと洗うといっても、水道をひねって新しい水を使って洗ってはかえって環境によくないので、食器や野菜を洗った後のたまった水でサッサと洗って汚れが落ちるものはプラスチックゴミで出してください。
ドレッシングやマヨネーズなんかは、水でサッと洗っても汚れが落ちないですよね。そういうものは燃えるゴミとして出した方がいいです」