2019年 10月 20日 (日)

テレビ局もひれ伏す毒舌女王「上沼恵美子」彼女はそんなにエライのか、コワいのか

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   カラオケで一番好きな歌を挙げろといわれたら、私は『大阪ラプソディー』をあげる。1976年に海原千里万里という美人漫才コンビが歌って大ヒットした。昔は酒に酔うと、ノンフィクション・ライターのIさんと肩を組んで、よく歌ったものだった。懐かしい。

   そのコンビの片割れが上沼恵美子(63)というタレントになって、関西で「毒舌の女王」といわれていることは知っていた。往年の可愛らしさは面影すらもなくなり、きつい関西弁を話すオバちゃんである。

   そのオバちゃんを巡って騒動が起きているという。ネットではよく知られている話だから、概略だけを紹介する。漫才界のレコ大といわれる『M-1グランプリ』が12月2日(2018年)に放送され、上沼は審査員の一人だった。番組終了後、とろサーモンの久保田かずのぶとスーパーマラドーナの武智が、酔った勢いもあって、上沼を「クソみたいなやつ」「更年期障害」と発言し、それをインスタで配信して大騒ぎになった。

   悪口はこっそりいうのが楽しいのに、バカなことをしたものだ。週刊新潮によれば、上沼の亭主は関西テレビの元常務で、上沼は和田アキ子など及びもつかない大物だそうだ。

   ネットは炎上し、ワイドショーは連日、この「事件」を取り上げて久保田と武智の非をあげつらっている。これも週刊新潮によるとだが、上沼がひと言いえば、タレントやお笑い芸人、番組のADまで、その人間の人生が終わるほどの絶大な力を持っているというのである。

   アサヒ芸能によれば、上沼がテレビ局入りする時は、番組関係者がお迎えし、エレベーターは待機状態にして、廊下ですれ違う局員は頭を下げ、まさに大名行列のようだと、プロダクション関係者が話す。また、暴言を吐いた2人は、3年は干されるか、最悪、お笑い界追放もあると在阪テレビ局関係者が明かしている。

   そんなバカなと私は思う。みのもんたの騒動の時もいわれたが、そのようにつけ上がらせてしまうのは、テレビ局側の責任大である。上沼も、いい年なんだから、笑ってすませる度量があってほしいものである。

森友学園スクープ連発で左遷されたNHK記者!報道局長から「将来はないと思え」

   テレビといえば、今週はNHKの話題が多い。週刊新潮では、NHKの中核会社が赤字を付け替えているのではないかという疑惑を報じている。

   NHKの子会社である「グローバルメディアサービス(GMS)」が、2020年の東京オリンピックに向けて何かいい企画はないかと某制作会社に依頼した。そこで、ネット版のスポーツ百科事典というものを提案し、それでいこうとなったが、GMS内でNHK本体と結びつきが強いスポーツ部門が反対したらしく、担当者から「今の名目では経費が払いにくい」といわれた。

   その後も、みずほ銀行へ事業をプレゼンする資料を作ってほしいなどといわれ、簡単な資料を作ったが、それに対してGMSから多額のカネが振り込まれたという。

   結局、この事業は2016年12月に、採算が取れないと頓挫してしまう。制作会社側に支払われた約1300万円は、「特別な事情で発生した『特別損金』として決算書に計上すべきもの」(丸森一寛日大大学院准教授)、または「制作会社への寄付金」(同)としなければならないはずだが、16年度、17年度の決算書を見ても計上されていないというのである。

   MGS側は付け替えや見積書の改ざんを行ったことはないと回答しているし、指導監督責任を負うNHK本体は他人事だそうだ。

   週刊文春はNHK本体の話である。今年の8月、大阪報道部で森友学園問題で数々のスクープを放った相澤冬樹記者がNHKを離れた。その相澤氏がNHKを辞めた理由を書いている。

   彼は、森友学園に国有地が不当に安く売却されたという情報を追い、名誉校長に安倍昭恵夫人が就任していたという原稿を書くが、デスクの判断でこの部分が削られてしまう。8億円の値引きも、放送は関西のみ。相澤は「NHKの森友報道は忖度で始まった」と書く。

   さらに彼は、売却交渉の過程で、近畿財務局側が学園にいくらまで出せるか聞きだしていたというスクープをものにするが、なかなか放送OKが出ない。最後は、「大阪地検特捜部もこの情報を把握して捜査している」と付け足して、ようやく夜の「ニュース7」で報じられた。

   この報道に、NHKの報道部門を束ねる小池英夫報道局長は激怒し、大阪放送局の相澤氏の上司、A報道部長に電話をしてきて、「私は聞いていない。なぜ出したんだ」と電話口で吠えたそうだ。そして、「将来はないと思え」と、A部長を通じて相澤氏に通告したというのである。

   安倍首相は、「森友学園問題に、もし私や妻が関係していたら、総理も議員も辞める」と発言したのが去年の2月17日。今年3月、朝日新聞が「財務省が公文書書き換え」というスクープを放つ。

   新しいネタを追っていた相澤は、昨年2月に、財務局が森友学園側に「トラック何千台もゴミを搬出したことにして欲しい」と電話をかけていたことを掴む。これを夜の「クローズアップ現代+」でやろうとするが、紆余曲折があり、クロ現ではやれずに、「ニュース7」で最後に短く、「ウオッチ9」では分厚く報じられたという。

   そして5月14日、A部長から「次の異動で考査部へ異動」が告げられ、辞める決心を固める。

   相澤氏は、文書改ざんに関わり、3月7日に自ら命を絶った近畿財務局の上席国有財産管理官・Bさんのことがずっと頭に残っているという。<森友事件は森友学園の問題ではない。国と大阪府の事件だ。国の最高責任者は安倍首相、大阪府の最高責任者は松井一郎府知事。二人は説明責任を果たしたと言えるだろうか。(中略)私がNHKを辞めた最大の目的は、この残された謎を全て解明することだ>

   彼は今、大坂日日新聞に籍を置いている。これからの取材に期待したい。

書店の入場料1500円!?ひきたてコーヒーと煎茶飲み放題。靴を脱いで本を読める小上がり

   先日、ノンフィクション作家の後藤正治氏が「拗ね者たらん 本田靖春 人と作品」(講談社)を上梓した。本田靖春はノンフィクション作家として優れた仕事をしただけではなく、周囲の編集者たちから、これほど愛された人はいない。

   本田の著作を丁寧に読み込み、彼と親交のあった編集者たちに取材し、ノンフィクションの巨星の作品と人となりを描いている。私も編集者の一人として、本田との思い出を語っている。これを読むと、ノンフィクションとは何か、書く人間はどういう視点を持たなければいけないのか、よくわかる。

   本田がジャーナリズムについて真っ向から語ることは、そう多くはなかったが、「体験的新聞紙学」の中にこんな一節がある。<記者における「言論の自由」は、いい立てるものではない。日常の中で、つねに、反覆して、自分の生身に問わなければならないものだ>

   生身に点が打ってある。この言葉を相澤氏に捧げたい。

   書店が激減しているが、生き残りをかけた新しい試みも始まっている。朝日新聞(11月11日付)によると、1990年代の終わりに2万3000店ほどあった書店は、2018年には1万2026店にまで減少したが、実数はもっと少ないといわれるそうだ。

   <東京・六本木の青山ブックセンターの跡地で11日、入場料1500円を支払う書店「文喫(ぶんきつ)」が開店した。出版不況のなか、本の販売以外の新たなビジネスモデルを探ろうと入場料制を導入。付加価値のある空間を目指すという。

   店を手がける出版取次大手の日本出版販売(日販)によると、国内初の試みで、料金は美術展や映画と同じ価格帯を意識した。書店としては中規模の約460平方メートルの売り場に約3万冊が並ぶが、マイナーな本が品ぞろえの中心なのが特徴。(中略)約90席を備える店内の喫茶室では、ひきたてのコーヒーと煎茶が飲み放題。パソコンを持ち込める電源つきの作業机、靴を脱いで本を読める小上がりなどもある>(朝日新聞)

   中国では「シェア書店」というのがいくつもできているそうだ。書店と図書館のコラボで、読者は書店で図書カードを提示して本を借りることができる。

   その本を図書館が引き取るのである。これによって図書館の蔵書が豊かになり、書店は販売促進ができ、読者は無料で新しい本が読める。もちろん借りられる冊数には制限があるが、書店にはカフェが併設され、その売り上げも期待できる。日本とは事情が違うかもしれないが、面白い試みである。

エレベーターに閉じ込められた!尿意や便意どうする?地震のときの切実問題

   週刊現代はトヨタ自動車が来年1月1日から、人事を大幅に変える「意図」を探っている。社長以下の執行役員を55人から23人へと大幅に減らすそうである。

   その裏には、トヨタは工場の効率はいいのに、大卒エリートホワイトカラーの生産性が低いと常々いわれてきたため、これから来る大変革期に備えて、意思決定の迅速化を図るということのようだ。

   背景には莫大な資金力にものをいわせて、この業界に殴り込んできている、アマゾンやGoogleに対抗するために、研究費を絞り出すことが喫緊の課題だからでもあろう。

   世界のガリバーでも、ちょっと隙を見せれば二流メーカーに落ち込んでしまう。日産を他山の石として、トヨタの新たな人事制度がどう動くのか、注目ではある。

   今週、一番切実に読んだのも週刊現代の記事。地震などでエレベーターに閉じ込められた時、尿意や便意をどうするかというのである。肛門や膣に力を入れたりする運動を、急にその中でやっても間に合わないだろう。

   どうするか? 恥ずかしがらずに周囲の人間に伝えるしかないという。なんだ、と思うだろうが、それしかないのだ。そういう時のために「携帯トイレ」などを常に携帯しておかなくてはいけないが、そうでない場合は、エレベーターの中に、最近は、「備蓄ボックス」が置いてあるところがあり、高齢者用のイスにもボックスが設置されていて、そうした際に使える品々が入っているそうだ。

   排せつ物から出るアンモニアは、体調に影響を与えるから、袋をきつく縛っておくといいという。

   こうした目に遭いたくはないが、地震はいつ起こるかわからない。こうした準備と、心の準備はして常におかなくてはいけない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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