2024年 4月 23日 (火)

<来る>
「あれ」が再び襲って来る!日本中の霊媒師と繰り広げられる死闘――中島哲也監督の最恐ホラーエンタメ

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   中島哲也監督は日本を代表するCMディレクターだが、「嫌われ松子の一生」「渇き。」などの映画も撮り、その最新作である。日本ホラー小説大賞受賞の澤村伊智の「ぼぎわんが、来る」が原作だ。

   妻が出産間近かの会社員・田原秀樹(妻夫木聡)の勤め先に、謎の来訪者あった。応対した後輩社員によると、知紗という名前だけを告げて消えたという。知紗はこれから生まれてくる娘の名前で、妻しか知らないはずだった。

   直後、後輩は右腕に噛まれたような謎の傷を負い、入院を余儀なくされる。それ以後も秀樹の周りで奇怪な出来事が相次ぐが、秀樹には心当たりがあった。幼少期に現れた「あれ」が再び現れたのだ。オカルトライターの野崎(岡田准一)と霊媒師の真琴(小松菜奈)に相談し、「あれ」から家族を守るための戦いが始まった。

柴田理恵の怪演見もの!鬼の形相で必死にお祓い

   結婚式や秀樹らイクメンが集まる「パパ友の会」の場面では、華やかさに隠れた人間関係の隙間を描き出す。その隙間に「あれ」が入り込み、華やかさが恐怖に変わる。

   真琴の姉で、伝説的な霊媒師・琴子(松たか子)が登場し、野崎や他の霊媒師とともに「あれ」と戦うのだが、日本中の霊媒師が集結し、琴子の戦いを外から祈祷でサポートする。その大規模なスケール感はまさに「邪気払いフェス」。なかでも、輝いていたのは霊媒師・逢坂セツ子を演じる柴田理恵で、鬼の形相で祈り続ける怪演を見せた。

   全体として、ストーリーやキャラクターにかなりの脚色が加えられていて、肝心の「あれ」の正体も分かりにくく、見た後に原作を読み、「なるほど」とうなずく点も多々あったのは残念だが、映画としての面白さは十分楽しめる。

シャーク野崎

おススメ度☆☆☆☆

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