2019年 1月 23日 (水)

池波正太郎の粋な世界が楽しいが、北大路小兵衛は藤田小兵衛より色気で劣る。ロケ多用の美しい画面が見事
<年末時代劇スペシャル 剣客商売 手裏剣お秀>(フジテレビ系)

印刷

   かつて、亡き藤田まことの当たり役の「剣客商売」を毎回楽しんだ。時代劇までチェックするほど暇ではないが、「鬼平犯科帳」を初めこの「剣客商売」など数作には秀作が多いので、今回も楽しみに見た。北大路欣也の秋山小兵衛は悪くはないけれど、娘のような嫁と暮らす、ちょっとしたエロ親父風の色気に関しては藤田に劣る。
   浪人と旗本の息子である若侍たち2組に命を狙われる剣と手裏剣の達人、お秀(比嘉愛未)が、一刀流の剣の達人だった杉原佐内の娘であると知り、小兵衛はお秀に会いに行く。その真っ直ぐな考え方に好感を持ち、小兵衛は息子の秋山大治郎(斎藤工)らと情報を交換しながら、結局はお秀を守ることに奔走する。
   相変わらずお偉いさん(国村隼)や古い友人(古谷一行)らの常連が出てきて、池波正太郎の粋な世界が広がる。筆者が不満だったのは嫁の貫地谷しほりである。「せんせい、せんせい」と小兵衛に甘える仕草に品がない。遥かに小林綾子の方がよかった。斎藤工は蔭のある剣の達人らしさには申し分がないが、デカ面の北大路の息子にしては長身・小顔だから、「母親がスラリとした小顔だったのかい?」と絡みたくなるが、これはパスする。
   筆者によく連絡をくれた時代劇の某プロデューサーも彼岸の人となり、テレビドラマにおける時代劇は風前の灯である。スタジオモロバレの大河ドラマも不満の塊、松竹さんよ、頑張っておくれ。(放送2018年12月21日21時~)

(黄蘭)

採点:1

注目情報

PR
J-CAST会社ウォッチ会員向けセミナー
しごとの学校
  • 「無期転換ルール」、新たな「働き方」は軌道に乗っていますか?

  • 追悼
    J-CASTニュースをフォローして
    最新情報をチェック
    電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中