2024年 4月 24日 (水)

2018年「世の中を騒がせた週刊誌記事」スクープ連発の名物元編集長が選んだこの10本

第5位<「黒田課長」のつつましい夕食>(『週刊新潮』3月1号)

   この週刊誌新潮のグラビアは今年ナンバー1のショットではないだろうか。やや頭が禿げ上がって、生活に疲れた中年男が、一膳めし屋で一人食事をしている。1枚の写真がすべてを語るとは、こういうことをいうのだ。天晴れである。私も時々、こうした店で食事を取ることがある。じっと見ていると私ではないかと思えてくる。よく似ている。

   この人の名は黒田慶樹さん(48)といって、東京都建設局の担当課長である。妻はサーヤこと黒田清子さん。尊いお方と結婚して早12年が経つ。妻が昭和天皇の四女池田厚子さんから伊勢神宮の祭主を引き継ぎ、神事とその準備で忙殺され家を空けることが多いそうで、夕食は一人で取ることが多いようだ。

   美智子皇后の83歳の「お祝い御膳」には、妻の清子さんだけが出席し、黒田さんは残業を理由に欠席したそうだ。もしや別居生活? 週刊新潮の問いかけにも、「取材はご遠慮いただいている」と、丁寧だがきっぱり拒否したそうである。

   秋篠宮眞子さんと結婚予定の小室圭さんがこの写真を見たらどう思うのだろうか。聞いてみたいものだ。

   【寸評】

   なにも付け加えることがない。何万語を費やしても一葉の写真には適わない。写真週刊誌にこういう写真が毎週出ていたら、今ひとたび100万部も夢ではないだろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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