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非常時にこれを知らないと助からない!ベランダの「へだて板」簡単には蹴破れなかった・・・どうしたらいいか?

   マンションのベランダの「へだて板」は、非常時に蹴破って隣戸に逃げるためのものだが、実際に使った経験がある人は少ないだろう。蹴飛ばせば簡単に破れると思い込んでいないか。じつは、結構丈夫なのだ。

   リポーターの一龍斎貞友が埼玉・八潮市の避難器具メーカーを訪れ、蹴破り体験をした。右足を振り上げて思い切り蹴飛ばすが、跳ね返されて穴も開かない。「これは尋常な力じゃダメですね」

   へだて板は避難時以外は外壁として使われているので、厚みのあるベニヤ板と同じくらいの耐久性がある。普通に前から蹴っただけでは、堅くて破ることができないのだ。

柵につかまり思いっきり後ろ蹴り

   どうしたらいいのか。「後ろ蹴り」なら比較的簡単に蹴破れた。ベランダの柵などにしっかりつかまり、後ろ足で砂をかける馬のイメージで蹴る。前蹴りで苦戦した貞友リポーターも、後ろ蹴りなら1発でぶち壊した。

   千葉美乃梨アナ「どうして後ろ蹴りだと蹴破りやすいのでしょうか。筑波大学の鍋山隆弘准教授によると、後ろ蹴りは前蹴りと比べて股関節の可動域が大きいので、大きな力がかかります。さらに、板に背を向けることで恐怖心がやわらぎ、力を発揮しやすいということなんです」

   穴が開いたら、直径40センチ程度、通り抜けられるくらいに広げる。穴の周囲に角が残ってしまうと、ケガや服に引っかかって通り抜けづらくなるおそれがあるので、大きく広げるのがポイントだ。

   避難時は裸足で逃げがちだが、へだて板は蹴破りにくい。メーカーの杉浦豪さんは「使い古しでいいので、バルコニーに普段から靴を用意しておいてください。サンダルだと脱げちゃうので普通の靴がいいです」とアドバイスする。