<アリー/スター誕生>
レディ・ガガ初主役で演じた「歌姫の哀しさ」エンタメに終わらぬ感動もの人間ドラマ
2019.01.12 10:00
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歌手としての成功は本当の幸せだったのか
アリーはグラミー賞・最優秀新人賞に選ばれ、授賞式でスピーチをはじめると、酔っ払ったジャクソンが付いてきて、意識を失って倒れ、晴れ舞台を台無しにしまう。自己嫌悪に陥り、アリーの足を引っ張るばかりだと思いつめたジャクソンは、ある選択をする。
物語はけしてハッピーエンドとは言えない。「スター誕生」というタイトルもなんとも皮肉だ。
アリーは自分が望むようなスターになったのだろうか。ジャクソンと出会ったころの、まだ原石だったころの、愛し合い、歌い合う姿が本当の幸せな時間だったのではないだろうか。二人にとって音楽とは何だったかを考えさせる映画に仕上がっている。
ガガはこの映画で、ゴールデン・グローブ賞「映画の部主題歌賞」を受賞した。
PEKO