2019年 11月 19日 (火)

「科捜研の女」へのライバル意識か。こちらは刑事と対立する科捜研の暗い法医研究員のおはなし。超リアリズム
<トレース~科捜研の男~第1回>(フジテレビ系)

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   本格派のミステリーで錦戸亮が頑張って主演しているが、いじわる筆者はちょっと付け足す。科捜研の、暗い過去をもつ研究員・真野礼二(錦戸亮)と、彼の科学鑑定にいつも刑事としての経験を振りかざして突っかかってくる刑事・虎丸良平(船越英一郎)の対立は、ははあ、考えたな。テレビ朝日の「科捜研の女」が常時そこそこの視聴率を取っているので、後発としては差別化し仲良し科捜研にはしたくなかった。だから、虎丸と真野はことごとに対立させたのだ(?)。しかし、虎丸の威張り方は尋常でなく、わざとらし過ぎ。

   手首だけが発見されてバラバラ死体事件が発覚する。殺された女は有名人の義理の娘で、彼女の母親と共に義父の壮絶なDVにさらされていた。超リアリズムで描かれる家庭内暴力場面は眼をそむけたくなるような酷さで、さらに、犯人と疑われた義父は家宅捜索しても証拠が出てこない。結局、隣人の男だったわけだが、科捜研の新米研究員・ノンナ(新木優子)が遺体現場や食事場面でゲロしそうになる場面など、ディテールはしっかりと描けている。

   真野も子供時代に壮絶な体験をしているらしい。2回以降に真野が暗い目をした男になった過去が語られてゆく。錦戸は大河ドラマで西郷従道にもなったし、今や事務所のお陰(?)で主役驀進中である。のっぺりイケメンでないところがかえってこういう暗い役柄に向いている。船越はどんな役でも皆、同じで2時間ドラマ風。(放送2019年1月7日21時~)

                   

(黄蘭)

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