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教師の暴力動画がSNSで拡散、実は札付きのワル生徒どもが仕組んでいた?

   東京都町田市の都立高校の教師(50代)が、生徒を殴る動画が、15日(2019年1月)ツイッターで流れた。教師は謝罪したが、その後映像を解析すると、ただの暴力ではなさそうなことがわかってきた。今時の高校生は何を考えているんだか。

   「なんだてめえ、この野郎。ふざけんじゃねえよ」と教師が殴ると、生徒は倒れた。教師はさらに生徒の襟首を掴む。「誰に言ってんだ、おめえはよ」。そこへ、みんなが駆けつけて止めに入った。と、はじめ映像は20秒。学校も午後には把握してマスコミでも取り上げられた。

「ツイッターで炎上させようぜ」と挑発

   だが、その後1分15秒のものが流れると様相が違ってきた。長尺の動画には、「ツイッターで炎上させようぜ」というささやきから始まっていた。そして、廊下に出てきた2人のやりとり。

   生徒「出てけって、何様だよ」

   教師「何が言いたいの。どうしたいの」

   生徒「病気と一緒だろ」

   教師「一緒じゃない」

   生徒「ふざけてんだろ、おら」「うるせえんだよ。どう落とし前つけんだよ」

   教師「なんだよ、落とし前って」

   生徒「これだけ言われて、俺がそのうちきれるとは思わないの? バカじゃないの?」

   教師「はあ?」

   生徒「考えろよ。その小さい脳みそでよく考えろ」(ここで撮影者の笑い声)

   教師「病気じゃねえよ」

   生徒「病気って言ってんだろ、てめえはよ」

   ここで教師が殴って「なんだ、てめえ、この野郎」となる。生徒が教師を挑発していることが明白だった。

 

「信頼され、尊敬されていた先生」と卒業生たち

   15日に校長が会見して、「教員の暴力は絶対あってはならない。遺憾に思っています」といった。トラブルの原因については、「教師の不適切な言動に対して、確認した際、口論となり、教諭が感情的になり暴力に及んだ」とした。当時、自習の時間で、教師も教室にいたという。

   教師によると、ここで生徒に過去の指導に不満を言われ、カッとなった」という。教師はその後、生徒と保護者に謝罪したという。

   この高校は生徒700人、卒業生の約半数が大学・短大に進学する。教師は、体育と生活指導が担当。卒業生に聞くと、「信頼され、尊敬されていた。暴力を振るうような人じゃない」という。さらに、「このままだと、先生が100%悪いことになっちゃう。事実と違っているので」口を開くというOBもいた。

   加藤浩次「ひどいやりとりの前に、ネットで炎上させようという言葉も聞こえた」

   榊原郁恵(タレント)「先生に対する言葉遣いじゃない。注意する何かがあったんだろうなと思う」

   近藤春菜(タレント)「生徒もかなりの挑発をしている。これも暴力じゃないのか」

   リポーターの阿部祐二「熱い先生、いい先生なんですね。一方の生徒のグループは、授業を妨害したり、教師をからかったりしてネットに載せたりしていた。今回の動画でも、拡散を頼まれた生徒がいた」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「暴力と言われると、何も言えなくなる。思考停止になる。新聞報道も、最初の頃は一方的でしょ。背景を取材してないということ」

   加藤「この場面をどう考えるか。生徒も裁かれるべきでしょう。先生をはめているんだもの。なめんなと、正直そう思う」

   阿部「生徒が勝ったように見えるけど、あれ生徒が教師にいうことばですか。論外だと思います」

   加藤「挑発に乗ってはいけないが......」