2024年 4月 20日 (土)

あなたの「SNS投稿」が犯罪組織に狙われている 泥棒、ヤミ金、ストーカー被害が急増中

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SNSの全面公開は、渋谷交差点に裸で立つのと同じ

   ヤミ金業者もSNSを使う。というより「ヤミ金の多くは、今ではチラシやビラよりもネット、SNS」と、NHK社会部の田畑佑典記者はいう。

   関西に住む30代女性は、100万円以上の被害にあった。きっかけはツイッターで知り合った人に1万5000円を借りたことだった。カネに困った時に「貸します」という投稿があり、軽い気持ちで申し込んだ。言われたとおりにIDや免許証番号を教えて借り、1週間後に返済した。しかし、そこで相手の態度が豹変した。

   「返済が1時間遅れた」と追加の支払いを要求され、「払わなければ友人や保育園のママ友に借金をばらすぞ」と脅された。相手はヤミ金業者だった。女性は他のヤミ金からも借金をし、2か月で100万円以上を脅し取られた。警察に届けたが、「毎日おびえていました。今でも相手からいつ連絡がくるかと怖い」という。

   司法書士事務所にはこうした相談が急増し、中には「カネを払えないなら仕事を手伝え」といわれたケースもあるそうだ。「自分の情報をどこまで管理できているか、わかっていない人が多い」という。

   田畑記者は「どんな事件も、ターゲットをSNSから調べるのが犯罪者の基本になっています」と指摘する。

   SNSに投稿した情報は、あらゆる人に見られていると思わないといけないと、ITジャーナリストの髙橋暁子さんも話す。公開範囲をしっかり限定するなどの管理が必要だ。「全面公開は、渋谷交差点に裸で立つのと同じようなもの。位置情報は外せるし、友だち情報にも気をつけて。投稿はリアルタイムでなく、時間差をつけてする方がいい」と、高橋さんはアドバイスする。

   こうした「SNSきっかけ犯罪」は、わかっているのは氷山の一角だ。閲覧サイトや関連広告などへの法整備も遅れている。安易に投稿せず、危険な誘いをかぎ分けて、気をつけなければいけない。現状は危険すぎる。

※NHKクローズアップ現代+(2019年1月21日放送「あなたの『SNS投稿』が危ない ~窃盗・ヤミ金 知られざる手口~」)

文   あっちゃん
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