NGT48の山口真帆が「アイドルハンター」と呼ばれる連中から襲われた事件は、まだ収束していない。週刊文春によれば、運営会社がメンバーたちを査問しているそうだが、ファンたちと携帯の連絡先を交わしていた、プライベートで食事をした、その人間の家に入ったことがあると答えたのは少数ではなかったという。
なかでも10代のE子は、問題になっているハンターの一人と付き合っていると告白したため、男と別れさせられたうえ、内々に処分されたそうである。総勢約40名のうち数名がファンたちとつながっていた。これが秋元康が掲げる「恋愛禁止」AKBビジネスの実態なのだ。
フライデーと週刊文春が、京都市内で飲食店を経営している岸井謙典容疑者(24)と男子大学生らの計4人が、職業安定法違反の容疑で逮捕されたことを報じている。岸井らはナンパした女子大生を自分の店に連れ込み、高額な支払いを要求して数百万の負債を抱えさせ、返済するために風俗店へ沈めるという悪質なやり方で、年間7000万円以上の紹介料を受け取っていたというのである。
フライデーで20代の女子大生はこう語っている。<「私があのバーに通うようになったのは、河原町(京都市下京区)でスカウトマンにナンパされたことがキッカケでした。声をかけてきた人も京都市内の大学生で、めっちゃイケメンで・・・。『もっと話がしたいから、祇園にあるオレのバイト先のバーに来ない?』って誘われました。最初は料金も2時間5000円ぐらいで、安いなと思ったんです。でも、通っているうちにだんだん感覚が麻痺してきて。声をかけてきたスカウトマンに夢中になるあまり、300万円以上をバーにツケている状態になりました。最終的には『稼ぎのいい仕事を紹介するから』と風俗を斡旋されて・・・、気付いたときには遅かったんです」>
週刊文春によると、同志社大、京都産業大、龍谷大などの私大に通うイケメン約20人が所属していて、彼らには「色恋管理」というマニュアルが与えられ、それを覚え込んで女子大生を騙すそうだ。
1年間で260人以上を風俗へ送り込んでいたというからすごい。「ヤレる女子大生」など、SPA!なんぞ読まずとも一目で分かるのだろう。
その京都は、アサヒ芸能の「47都道府県ヌケるランキング」では堂々3位である。SPA!に続いて、女性を性の対象としてしか見ていないと、女性たちから怒られそうな企画だが、この欄は紹介するだけだから、女性のみなさん、ゴメンナサイ!
堂々1位は北海道ススキノ。「おっパブから格安ソープまで遊び放題」とある。おっパブとは、「純朴な道産子のおっぱいをわずか数千円でナマ揉みできる」ということだそうだ。
2位は福岡県中州で、「西日本最大の桃源郷は1980円手コキ店から0.00ミリソープ(なんじゃそれ?)まで格安&過激がウリ」。書き写す手が震える。これって、わが県を侮辱したと訴えられるんじゃないかね。
ちなみに、46位は長崎県浜町で、「江戸の三大遊郭『丸山』は今や名跡に。観光地のため県条例により店舗型風俗店は皆無」だという。最下位はいわずと知れた長野県上山田温泉。教育県だからソープはなし。「抜け道は温泉連れ出しスナック」だそうだ。
ところで、<コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンとローソンは21日、国内の全店での成人向け雑誌の販売を8月末までに原則中止することを明らかにした。女性や子ども、訪日外国人客らに配慮する。日本の多くのコンビニの店頭から成人誌が消えることになりそうだ>(朝日新聞1月22日付)という。
いつものことだが、成人誌の線引きはどこなのだろう。この定義を曖昧にしたままでいいわけはない。表紙に女性の露わな肢体が載っている雑誌は、外国人や女性たちは嫌がるからというのでは、週刊現代や週刊ポスト、フライデーも危ないかもしれない。
日本雑誌協会は「成人誌の基準があいまいで選別方法が不明瞭だ」として、慎重な判断を求めるというが、この流れは止められそうにもない。BuzzFeedNews(1月23日)が日本フランチャイズチェーン協会にインタビューしたところ、週刊現代、週刊ポスト、週刊プレイボーイのように女性のヌードグラビアのある雑誌でも、「基本的に入ってくることはありません」というが、「ただ今後、そいう特集を組まれた雑誌を扱わない、という判断は出て来ると思います。それは会員社の判断です」と付け加えている。
週刊現代と週刊ポストが機内誌から外されたのは、某宗教団体と朝日新聞の「ヘア・ヌードのある雑誌は排除しろ」という執拗なキャンペーンによってだったが、同じようなことが起きる可能性は十分ある。コンビニもダメとなれば、こうした雑誌は生き延びることはできない。
週刊新潮の二匹目のドジョウ企画「食べてはいけない『超加工食品』実名リスト」から。超加工食品とは多くの食品添加物が含まれたもので、「すぐ食べたり飲んだり温めたりできる」「非常に口当たりが良い」「国際的な企業によりブランド戦略が組まれて販売されている」食品のことだという。世界4大医学雑誌であるBMJ誌が、この食品の摂取割合が10%増加すると、がんリスクが12%有意に上昇したという研究論文を発表したそうである。
食べてはいけない「超加工パン」ワースト41をざっと眺めると、食品添加物の多いものは食べるなということらしい。1位にあげられた山崎製パンの「ふんわり包とろ~りとろけるチーズピザ」には14もの添加物が入っているそうだ。山崎製パンのものがずらっと並んでいる。よく売れているという「ランチパックスクランブルエッグからしマヨネーズ風味」も13の添加物が入っているという。
避けたい「超加工冷凍食品」ワースト66の1位はトップバリューの「大盛和風たらこ」で14の添加物が入っているそうである。先日買って食べたイートアンドの「大阪王将 羽根つき餃子」は9つか。まあ、冷凍食品などは食べずに、安くてもいいからスーパーで買ってきて、家で作れということだろう。分かっちゃいるけどな~。
同じ週刊新潮に「がんの練習帳」というコラムを連載していた東大病院放射線科の中川恵一准教授が、自分が膀胱がんになったと独白している。毎年のがん検診でも尿検査でも「異常なし」だったのに、酒を呑み過ぎるので肝臓が心配になり、超音波エコーで自分の肝臓を診ていたら、膀胱が白く不気味に盛り上がっている影を見つけたというのだ。
精密検査すると、大きさ1.5センチだった。ここまで来るのに10年ほどかかっているそうだが、もちろん自覚症状はない。内視鏡で切除したそうだが、麻酔が醒めてからの痛みがすごかったという。
中川准教授によると、日本人の「ヘルスリテラシー」はミャンマーやベトナムより低いそうだ。簡単なセルフチェックでも、がんの早期発見につながるというのに・・・
東大病院で心臓手術の死亡事故が発生していたと、週刊ポストが報じている。昨年9月(2018年)、心臓が肥大化し血液を適切に送れなくなった拡張型心筋症と僧房弁閉鎖不全症を患っていた40代の男性に、足の付け根から心臓までカテーテルを挿入して、左心房と左心室の間にある僧房弁の先端をクリップでつなぎ合わせ、血液の逆流を減らす「マイトラクリップ手術」を施した。
この手術をしたのは循環器内科のK医師だったが、手術から16日後に患者は亡くなってしまった。その後、これが不適切な医療行為だったという内部告発状が出回ったのである。内情を知る循環器内科の現役医師B氏によると、<「A氏の一件は、手術中に医療ミスが発生し、かつその点を見落として患者を死に至らしめた可能性が高い。カルテにもその形跡が示してあります」>というのだ。
カルテには「日中にも血痰あり」と書いてある。<「血痰は肺が突き破られたことを指す重大なサインです。直後のCTで胸膜腔に血が溜まる血気胸が確認されました。
本来なら血気胸を発見した時に補助心臓をつけて外科手術を施すべきでしたが、そうした処置はなされなかった」(B医師)>
さらに不可解なのは、患者の死後、東大病院が作成した死亡診断書には、死因は「病死及び自然死」というところにチエックが付けられていたというのだ。医療過誤を隠したのではないかといわれても致し方がない。
東大病院側はこの告発を否定しているが、これまでも、その後に病院側が認めて謝るということが何度もあった。今回はどうか。読む限りは、告発した側のいい分が正しいと思える。
お次はカルロス・ゴーンのお話。週刊文春によると、ゴーンの妻がフランスのパリ・マッチ誌に「推定無罪の夫がどうしてこんなに長く拘留されるのか。フランスの薬の服用も認められず、コレステロールの治療中断も迫られている」と話しているという。
日本の「人質司法」の酷さに世界から批判が起きている。罪を認めないなら釈放しないという人道無視のやり方は、どういい募っても理はない。
週刊文春は、オマーンの知人に渡った約35億円のうち、約16億円がゴーン夫人へ贈られたクルーザーの購入代金に充てられていたという。自宅マンションを含めて、こうした私的流用は裁判で明らかにするべきだ。罪を認めて自白しなければ拘置所から出さないというやり方は、検察や裁判所への不信につながる。はやく止めたほうがいい。
同じ週刊文春の貴乃花の連載だが、次回は宮沢りえとの愛と別れの巻になるそうだ。これは読まねば。
同誌に、元SMAPの中で事務所に残った中居正広と木村拓哉の仲が、未だに悪いという話が載っている。私にはどっちでもいいがね。
週刊新潮にNHKの大河ドラマ「いだてん」の視聴率が悪い理由について"考察"した記事がある。私は第1回は見たが、それ以後は見ていない。このドラマの失敗は、金栗四三という人間の知名度の低さや、宮藤官九郎の脚本にも欠点があるのだろうが、なんたって、ビートたけしを古今亭志ん生役に起用したことがすべてである。
姿かたちは似ても似つかないが、それでも、志ん生のように滑舌が良く、人間味があればいいが、彼にはどちらもない。立川談志の弟子だったことはあるが、彼に落語家の資質はない。
このなかでも、碓井広義・上智大教授がいっているが、たけしは志ん生に見えないし、「たけしさんの声が聞き取りづらいのが致命的です。あれでは視聴者が話についていけません」
バイク事故の後遺症だろう。可哀想だとは思うが、もはやたけしはテレビ界から引退したほうがいい。
テレビといえば、あの「半沢直樹」で42%という高視聴率をとった堺雅人の姿を見ない。吉永小百合主演の映画「北の桜守」に出ていたが、半沢直樹のままで、見ていて白けてしまった。
週刊新潮によると、カミさんの菅野美穂(41)も、花王のCMから消えたそうだから、夫婦そろって「賞味期限切れ」なのだろうか。
役を選んでいるというが、堺は進んで色んな役をやったほうがいい。三枚目、犯罪者、お笑い芸人、数をこなすことで視聴者の見る目も変わってくるはずだ。その若さで渥美清になるのは早すぎる。
元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。