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「体臭がひどいから降りて」という航空トラブル 日本では考えられないが欧米でよくあるワケ

   アメリカで信じられないような航空トラブルがあった。37歳の夫婦と1歳7か月の娘の3人家族が迷惑行為をしたわけでもないのに飛行機から降りるように命じられた。その理由は「体臭がひどい」ということだった。

   ニュースデスクの笠井信輔「体臭がひどいから降りてくれといわれるのは、くさいから出ていってくれといわれることです。いわれた方は、相当ショックです」

米航空会社マニュアルにはニオイを理由に乗客拒否OK

   司会の小倉智昭「自分たちが気づかなくて、周りがくさいと思っていれば、かなり悲惨な話じゃないですか。こんなこと、あるの」

   3人の家族はバカンスを過ごして帰宅するため、マイアミ国際空港でアメリカン航空の飛行機に乗った直後、スタッフから「緊急事態のため降りてください」といわれた。降りると飛行機のドアが閉められ、「あなたの体臭がひどいと複数の人が苦情を伝えてきたので、申し訳ありませんが、あなた方はお乗りいただけません」と説明された。

   「私たちはひどい体臭などない」と抗議したが、聞き入れられなかった。機体に積んだ荷物を返してほしいと訴えたが、荷物だけは目的地に行ってしまった。結局3人は翌日、振り替えの便で帰ることができた。妻は空港にいた人に聞いたが、「ニオイはないといわれた」と話し、翌日も同じ服装だったが、問題はなかったという。

   キャスターの伊藤利尋「どれぐらいのくさいか、かなりあいまいですね」

   元日本航空パイロット・航空評論家の小林宏之氏によると、「アメリカの大手航空会社の社内マニュアルにはニオイを理由に乗客を降ろしてもよいとするところもある。日本の航空会社では人権問題になるのでありえない」と話している。

   オランダ・トランサヴィア航空では高齢の男性がおならを出し続けた原因で緊急着陸、米・ユナイテッド航空ではある女性に対し「ニオイが鼻にツンと来る」と苦情があり、女性は飛行機から降ろされたことがあったという。