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まだ早い!藤田菜七子のGⅠ騎乗――Dr.コパの話題づくりの犠牲にするな
最後にフライデーの騎手・藤田菜七子の記事から。2月17日(2019年)に行われるGⅠ「フェブラリーS」に、藤田がJR女性騎手として初めて出ることが決まった。1月27日に行われた「根岸S」で勝ったコバノキッキングに騎乗するのだが、この馬の馬主で、他にも多くの馬を所有するDr.コパこと小林祥晃が、「菜七子騎手は、競馬の歴史を変えるかもしれません」と話している。
当日は大きな盛り上がりを見せるだろうが、私は、藤田が勝つ可能性はほとんどないと思っている。たしかにコバノは強い馬だ。9戦7勝の4歳馬。根岸Sはマーフィ騎手騎乗のため2番人気になり、余裕をもって差し切り勝ちした。
マーフィもいっているように、この馬のベスト距離は1200メートルぐらいだろう。1600メートルは長い。それにマーフィと藤田では腕が違い過ぎる。今度はGⅠだから相手関係も強くなる。競馬界もDr.コパも、話題になればいいと考えているのだろうが、生半可のGⅠ騎乗は藤田のためにもならない。
まだ未熟なのに、一流騎手とやれば屈辱感だけが残ることになりかねない。まだ3年早い。アイドルもどきの人気が彼女の仇になる。そう思っている。
(文中敬称略)