2019年 7月 16日 (火)

<後妻業>(フジテレビ系)木村佳乃のエセ大阪弁ひどすぎ!帰国子女のお嬢様に意外性狙い過ぎは気色悪いだけ

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   原作は黒川博行の小説である。2016年に「後妻業の女」のタイトルで映画化され、このときの主演は大竹しのぶだった。今回の連ドラ版は木村佳乃、共演には高橋克典、木村多江、井原剛志らがいる。
映画版との大きな違いは、コメディ色が強いこと。テーマがテーマだけに、真面目にやれば暗くなってしまうところを、笑いを入れることで、真面目に見られても困りますよ、これはコメディですよ、と視聴者に訴えているに違いない。でなければ、なかなかの三文ドラマで、見るのが気恥ずかしくなる。大阪が舞台なので、豪華俳優を使った「吉本新喜劇」だと思えばまあ楽しめる。そんなふうにこの手のドラマは、斜に構えて見るのが正解のようだ。

あの篠田麻里子さまがいまや「愛人ホステス」

   残念なのが大阪弁。いかにも育ちが悪そうなコテコテの大阪弁で話す木村佳乃と、「ナニワ金融道」か「ミナミの帝王」にでもなったつもりの高橋克典。主要メンバー2人の大阪弁がなんとも気色悪い。関西テレビ制作なのに、こんなエセ大阪弁を許していいのかとクレームのひとつも言いたくなるひどさなのである。
どうして、関西出身の俳優を起用しなかったのか。あえて違和感を持たせることで話題になれば、ということだろうか。帰国子女でお嬢様の木村佳乃がこんな汚れ役を、という意外性はたしかにある。これが尾野真千子あたりだったら、まったく違うモノになっていただろう。
意外性といえば、とよた真帆。木村佳乃演じる竹内小夜子の後妻業仲間・瀬川頼子役で、全身ヒョウ柄のド派手な大阪のおばちゃんに扮していて、最初は誰だかわからなかった。もうひとり、元AKB48の篠田麻里子が愛人、ホステス役で出演している。アイドル時代は神7でも、卒業すれば五番手、六番手のホステス役くらいしか回ってこないのかと、芸能界の厳しさにあらためて気づかされる。

楽しみな隠れた主役「騙されるおじいさん」にサプライズ俳優

   注目すべきは、標的にされるじいさんたちだ。泉谷しげるも大熱演だったが、うどんチェーンのオーナー富樫のボケっぷりも凄かった。演じるは佐藤蛾次郎。「男はつらいよ」で寅さんの舎弟・源公をやっていた人だ。かなりしょぼくれていて一瞬、誰かわからなかったが・・・。
じいさんのサプライズはまだまだありそうで、これは楽しみ。木村佳乃は「じいさんたちに共通するのは孤独だ」と言い放つ。その通りで、孤独な老人につけいる「後妻業」は今後ますます増えそうだ。
芸能界でも、往年の有名俳優やら、関西の大物司会者などが、家族の知らない間に若い女性と入籍し、財産を取られたという記事を週刊誌で読んだ。「紀州のドンファン」の件はどうなったんだっけ。そう考えると、この「後妻業」は今の時代を描いた問題作ともいえる。後学のためにもチェックすべし。
主題歌「冬の花」は誰が歌っているのかと思ったら、昨年末(2018年)の「紅白歌合戦」で椎名林檎とのデュエットで怪演を見せたエレカシ宮本浩次だった。耳に残る名曲だ。(火曜よる9時~)

 大熊猫

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