2024年 4月 19日 (金)

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薬科女子大生殺害の髪なし35歳がネットで呼び出した「30万円あげる」

   次は週刊新潮の、これまたなんともやりきれない記事。

   1月31日未明に、茨城県神栖市の空き地から、翌月に19歳になる菊池捺未さんの遺体が掘り起こされた。逮捕された廣瀬晃一容疑者(35)とは、ネットの掲示板上で出会った。

   昨年11月20日(2018年)に、お茶の水にある日本薬科大学の授業が終わって電車を乗り継ぎ、JR鹿島線の鹿島神宮駅までやってきたというのだ。そこから待ち合わせに指定されたコンビニ近くでタクシーを降りた。友人にはLINEで「男の人に会いたいといわれている」と伝えていたという。

   捜査関係者によると、廣瀬がそこにきて、目隠しをして彼女を自分のアパートへ連れていった。2人でしばらく過ごした後、廣瀬は数キロ離れた畑まで彼女を連れていって置き去りにしたそうである。彼女はそこから歩いて廣瀬のアパートの近くまで戻り、近くの家でアパートの場所を聞き、「東京から来たのだけど、お金がなくて帰れない」「男の人との間でお金の問題があって」などと泣きながら話していたという。アパートに舞い戻った菊池さんは、再度その家を訪れて「解決しました」と告げていたが、廣瀬のクルマに乗せられた彼女の携帯電話の位置情報は、午後11時ごろ、十数キロ離れた遺体発見現場で途切れたままになってしまうのである。

   廣瀬は性犯罪などで2度の検挙歴があるそうだ。昨年4月には千葉県に住む女子高生に現金を渡してみだらな行為に及んだとして、罰金50万円の有罪判決を受けている。この時も、その少女と知り合ったのは携帯電話のSNSだった。

   週刊新潮によれば、廣瀬が菊池さんに提示した金額は30万円だったそうだ。廣瀬は働いておらず、そんな金額が払えるはずはなかった。菊池さんの執念が悲劇を招いてしまったようだ。私には、ネットで知り合っただけの見ず知らずの男の部屋になぜ若い女性が訪ねて行くのかが理解できない。男は狼にも殺人者にもなるのだから。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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