2020年 11月 29日 (日)

池江璃花子 競技復帰まで2年!でも・・・祖母の痛切「水泳なんてやんなくていいから長生きして」

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   今週はスポーツ界で大きな話題があった。一つは女子テニス世界1位に輝いた大坂なおみが、彼女を育ててくれたコーチのサーシャ・バインとの契約を解消したというニュースである。あれだけ親しそうに見えた"イケメン"コーチとの間に何があったのか。

   二つ目は水泳の池江璃花子が白血病だと診断されと、自身のツイッターで公表したのである。

   これらのニュースは週刊文春、週刊新潮の締め切り直前だったので、どうするかと思っていたら、週刊文春はどちらも触れていないが、週刊新潮は池江について1ページ掲載していた。大坂についても触れているが、これは北方領土と絡んだ話で、コーチとのことではない。

   まず池江から。白血病というと、夏目雅子や本田美奈子のような痛ましいケースを連想するが、池江のは<「年齢を考えれば、急性リンパ性白血病である可能性が高いでしょう。白血病は若いほど治りやすく、逆に年を取っていると治りにくくなる病気です」(医療ガバナンス研究所の上昌広理事長)>

   少し安心するが、点滴による抗がん剤治療が主になり、一時的に造血機能が低下するそうだ。そのために身体の免疫機能が極端に低下するから感染症のリスクが高まる。衛生環境が保たれた無菌室での生活を余儀なくされ、治療は約半年かかるという。

   さらに、<「池江さんの場合はアスリート。とくに競泳は水の中のスポーツであり、黴菌に触れる機会も多い」(上理事長)>ので、免疫力が低下した池江が競技に復帰するためには、2年ぐらいかかるそうである。しかも、体力が極端に落ちてしまうため、<「再び世界的アスリートとして伍していくには、かなりの苦労があるでしょう」(同)>

   池江の祖母は「水泳なんてやんなくていいから、とにかく長生きして。私より先にいっちゃうなんて、いやだから」と話している。池江はまだ若い。頑張り屋の彼女だから、見事病気を克服して、再び世界の大舞台で華麗な泳ぎを見せてくれるに違いない。

「大坂なおみ」曾祖母も女丈夫・・・敗戦で北方・歯舞をボロ船で脱出

   大坂なおみがコーチとの契約を解除したことが話題になっている。全豪オープンを勝って女子テニス界の頂点に立ったのになぜなのか。金銭トラブルか、はたまた男女間の縺れかと、外野席は喧しい。

   聞くところによると、大坂の前の世界ランク1位にいたシモナ・ハレプ選手も、全豪オープンの途中でコーチを解任していたというから、よくあることのようだ。

   その大坂と北方領土問題? どいう関係があるのだろうか。安倍首相は2月7日の「北方領土の日」に、これまでは「四島の帰属問題の解決を」といっていたのに、今回は「領土問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針のもと、交渉を進めていく」とあいさつした。

   これがプーチン側に「配慮」した発言だと捉えられているそうである。今のところ、四島はおろか、二島も帰ってこないという見方が多いようだが、実は、大坂家は北方領土問題の「当事者」だというのだ。

   大坂の祖父の鉄夫(74)の母親は大坂みつよという。彼女は2004年に94歳で亡くなっているが、11人の子供を産み、北海道根室の漁業関係者の間では、「大坂のかあさん」と呼ばれていた豪傑だったそうである。

   みつよが生まれた実家は根室で雑貨屋を営んでいたが、倒産して差し押さえられたため、一家は逃げるようにして歯舞群島の一つである勇留(ゆり)島に移住した。それが1921年のことだったそうだ。彼女が書いた自伝によると、電気もなく戸もない貧しい生活だったが、彼女には家を差し押さえられたことがずっと気持ちの中にあり、「今に見ておれ、きっと仇をとってやる」と思っていた。

   生計を支えるために、櫓を押して海に出て、海老とかカレイ、コマイなどの小魚類を獲っていたそうだ。そんな日を送る中、敗戦を迎える。戦争に負けたと知ると、彼女は一家心中まで考えたという。それは、日ソ中立条約を一方的に破棄して、ソ連が北方領土に侵攻してきたからだった。

   島の住民約500人も恐怖に脅えていた。男は殺され、女は全部妾にするといわれていたからだ。敗戦の翌年の4月、海の氷が溶けだした頃、大坂一家は夜陰に紛れてボロ舟を出し、必死に根室へ向かって漕ぎだしたそうだ。

   これだけの修羅場を経験してきたみつよは、男勝りで利かん気で度胸満点の女性だったという。根室へ引き上げてからは漁業で成功をおさめ、彼女の主導で旅館業やヘルスセンターを建てるなど、強気で事業を拡大していった。

   その彼女は、北方領土返還運動などで根室に来る大臣や代議士に対して、「毎年毎年『島よ還れ』って叫んでも一向に島は帰って来そうもない。本当に島が戻ってくるのならいいけどただ物見遊山に来るのなら先生方来なくていいよ」といったそうだ。

   この前向きで、目標を目指して突き進む強さは、なおみに受け継がれていると、なおみの大叔母にあたる河野良子(71)が語っている。

   みつよが生きていたら、今の安倍首相の弱腰を何といっただろう。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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