J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

大河「いだてん」視聴率急降下止まらず ネットでは「頑張れ!」「面白いぞ!」「テコ入れ無用」の応援エール続々

   17日(2018年2月)に放送されたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」第7話の平均視聴率が9.5%(関東地区)と、前週の9.9%の自己最低を更新したことが18日わかった。

   視聴率の急降下が止まらない事態に、NHKでは木田幸紀放送局長が13日の記者会見で「わかりにくいというご意見も聞いていますので、(ストックホルムオリンピックのヤマ場の)タイミングを利用して補強していきたい」とテコ入れ策に言及した。

年寄りにわかりやすくしたら「水戸黄門的ドラマ」になるよ

   しかし、ここにきてネット上では逆に「面白いぞ」「テコ入れなんか必要ない」という応援エールが湧き上がっている。こんな声だ――。

   「それぞれの人間模様が出てきて、ドラマが深くなってきましたね。 登場人物の皆さんのちょっとした視線に、優しさや悲しさが表現されていてじわじわ熱いものが... 。次週、いよいよ出発ですね!走れ!いだてん!」

   「視聴者のボリュームゾーンであるお年寄りにもわかりやすい作品となると、水戸黄門的作品ばかりになってしまう。それでいいの? 重層的に物語が進行する『いだてん』は、情報処理能力が劣るお年寄りには辛いかもしれないが、それが面白くないって事ではない。普通に面白い。変なてこ入れなど要らない。制作スタッフは自信を持ってほしいね」

   「視聴率は良くないみたいですね。私はあまちゃんほど前のめりには見ていませんが、毎回ワクワク楽しみに視聴しています。展開のテンポの良さ、よく練られたストーリー。45分あっという間です。キャストもすべて良いですが、勘九郎さんと獅童さんにはグッときますね~。勘九郎さん、あんなに上手いと思いませんでした」

   「たけしの志ん生。たけしファンの私でも確かに落語家の滑舌ではないよな~とは思います。でも、たけしのまとう雰囲気、オーラって唯一無二ですからそのあたりが志ん生さんに近いんだろうと思います。どんなに歌のうまい人が『浅草キッド』を歌っても、たけしが歌う『浅草キッド』が一番胸に迫るのと一緒ですね、きっと」

   「今回は実次お兄ちゃんの家長としての思いの詰まった手紙に涙、弥彦君がお母さんの写真を現像する母を慕う姿に涙、大切な勝海舟さんからいただいたお洋服を質入れするジゴロー先生のシソウ君への思いに涙でした。いろんな愛を見せてもらった気がします。そして、あとは大半笑っていた。特に可児先生!泣いたり笑ったり忙しいお話ですが、いつもわくわくさせられます」

綾瀬はるかが「うう、これは何かしてくれると期待感100%!」

   「四三実家で父上にひれ伏す家族を、さぁーと見回す(見下す)綾瀬はるかちゃんのちょっと冷たい目線。うう!これは何かしてくれると期待感100%!!綾瀬はるか、こおいう表情とってもいいです)

   「今回のサブタイトルは、『おかしな二人』」だけど、おかしくない。『すばらしき二人』であった。友達、師弟、そして兄弟。いい話だった。勘九郎さん、獅童さんの共演なんて歌舞伎以外では見られない。テコ入れは必要ない、今のままでよい。私は最初から見て最終回まで見る事を決めている。『おんな城主直虎』は第1話を見てすぐやめたが...」

   そして、クドカンこと宮藤官九郎にこう注文する声も――。

   「今回、金栗くんは『ばばばっ!』と言っていましたね。まさか『あまちゃん』の『じぇじぇじぇ!』のパクリではありませんよね? もしそうなら、お願い、それだけはやめて。余りにもドラマが安っぽく映るので」

   「歴史大好き大河歴40年以上です。大河って歴史好きが知らなかったことを知る喜びがよいのであって、それは武士じゃなくて平安貴族でも明治や昭和の政争でもよいのです。オリンピックは、そういう意味ではスケール感に乏しいし、興味を持てそうな人物でないのは始まる前から承知の上。それでもクドカンワールドを1年間見られる幸せに期待している。だから、妙な折り合いをつけずに全開してほしいな。あまちゃんのほうが、まだやりたい放題だったよ」

(テレビウォッチ編集部)