J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

中国の監視システムでも抑止できないのか 中国・韓国でも横行する「あおり運転」が怖すぎる

   悪質なあおり運転が中国や韓国でも横行し、社会問題化している。とくダネは、それぞれの国で最近撮られたドライブレコーダーの記録映像を紹介した。

   高速道路で急に車線変更をし、避けようとした車をガードレールに激突させるシーン、猛スピードで20分以上バイクを追いかけ、最終的に追突しバイクを転倒させるシーン、逆走を注意された運転手が逆ギレしてバックで走行を妨害、停止させ、暴行を加えるシーンなど、恐ろしい映像が次々に流れた。

年間400万件以上発生する、その名も「路怒症」

   あおり運転は中国では「路怒症(怒り運転症候群)」、韓国では「報復運転」と呼ばれ、厳罰化が進んでいるが、どちらの国でも増加の一途をたどっている。

   中国では2011年にあおり運転を危険運転罪に新たに追加。最高で懲役6か月となったが、2012年に196万6000件だった検挙数は、2014年には2倍の405万2000件に達した。

   また、韓国でも2016年に患者を乗せていない救急車があおり運転をした事件をきっかけに厳罰化が進み、検挙・拘束されると免許取り消し処分になることになったが、その後1か月半で803人が検挙されたという。

   安田洋祐(経済学者)「中国の場合、最近は色んな形で会社や国家がデータを取っていて、変なことをすると自分の信用スコアが下がってもろもろの不利益がある。ある意味では治安が良くなったと言われているが、運転の場合はハンドルを握ると人格が変わってしまい、関係なくなるのかもしれない」

   橋口いくよ(作家)「免許を取る際に、ルールを教えるだけでなくメンタル面のチェックが必要。なんらかのストレスを与えて、我慢できるかどうかを診断した方がいい。そうしないと怖くて誰も運転できなくなってしまいます」

   キャスターの伊藤利尋「中国の『路怒症』っていう呼び方は、なかなか言い得て妙な感じですね」