2019年 11月 13日 (水)

東はヒガシの棟居刑事もの。銀座ママに扮する酒井美紀が綺麗だが、筋書きはよくある過去に起因した因縁もの
<棟居刑事の黒い絆>(テレビ朝日系)

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   森村誠一原作、東山紀之主演のシリーズ11作目。東京湾で左手の薬指がない男の死体が上がる。死体の男・古田と2週間前に棟居は山で会っていた。銀座のママである美人の弥生(酒井美紀)が関係者として浮上する。彼女は元教師で、暴力夫を殺害したが、正当防衛が認められて無罪になったという名前の知られた女だった。

   男の子たちに憧れられた美人の教師が、今はバーのママというのは飛躍がありすぎだ。それには目をつむるとして、彼女が先生の時代に、名士の息子の悪ガキに犯されて、それを知った同級生の生徒らが、後に今度の事件の関係者だったという、よくある過去の話に起因した殺人事件だ。いかにも作家がひもといた話らしいところは、関係者の男と1つ家でシェアしているハタチの弥生の娘が、実は彼女を犯した男の子供だったというオチ。最後に人間の業を残して事件が解決する。

   陰のあるろうたけた銀座ママになる酒井美紀が適役。昔々、長野県の高校の「白線流し」がドラマ化された時、知的な優等生に扮して印象深かった彼女が、なぜかテレビドラマでは余り主役を張れない。
東は相変わらず、ヒガシだ。木村拓哉が何をやってもキムタクだと言われるが、東山紀之こそ、筆者は「何をやっても東はヒガシ」だと思う。現代劇では、無口でちょっと暗くて、だが絶対に悪いことはしなさそうな誠実が背広を着ている印象の男。笑っちゃうのは日曜日の早朝に出ているニュース番組のMCでも「東はヒガシ(笑)」。(放送2019年2月17日21時~)

(黄蘭)

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