2月22日は「ニャン・ニャン・ニャン」で猫の日なのだそうだ。ということで、ユーチューブに投稿された癒される猫動画が紹介された。
「スッキリ」のスタッフが公園で日向ぼっこをしている猫に近寄り、額や顔、体をへら状のグッズで撫でると、気持ちよさそうな顔をしてゴロンと転がって、無防備にお腹も見せる。猫は飼い猫ではないという。この動画の猫の表情に癒されると、1か月半で再生回数は66万回を突破した。
なぜ猫は飼い主でもないのにトロけてしまったのか。秘密はへらのようなグッズにあった。広島県呉市のやすりメーカー「ワタオカ」が開発した猫用やすり「ねこじゃすり」で、愛猫家の間ではよく知られ、これまでに5万本が売れている。
ワタオカは金属や木を削るやすりのトップメーカで、代表取締役・綿岡美幸さんがねこじゃすり開発の裏話を披露した。「じつは、ねこじゃすりは野菜などの皮むき用やすりを開発しようとしたときの失敗作なんです。たまたまそれでそばにいた猫を撫ぜてみたら、気持ちよさそうにしたんです。そこから1年かけて完成させました。あのとき、猫が逃げていたら、これは生まれなかったですね。猫に感謝してます」
ねこじゃすりの表面には複雑なでこぼこがあって、これは「猫の舌を再現したものなんです。これで撫でられると、猫は舌で毛づくろいされているのと同じ感覚になるんです」(綿岡さん)
もう1点紹介された人気猫グッズは、たわしを作って50年の「北山正積商店」が開発して2万本売れている「ネコ用たわし」(1620円)だ。これもなぜられると猫はマッサージをされている気分になるのだという。