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角を矯めて牛を殺すな!「著作権法改正」海賊版サイト規制は尻抜けなのに、表現の自由が侵される危険
講談社が決算を発表した。売上高は1204億8400万円(前年比102.1%)、当期純利益は28億5900万円(同163.6%)、増収増益である。
だが、担当取締役が「主たる出版事業では落ち込みに歯止めがかからない製品売上を、デジタル・版権分野を中心とした事業収入によりカバーする構造が続いております」といっているように、本業では苦戦しているようだ。
会見で、海賊版規制についての質問も出たようだ。政府が今国会に提出しようと進めている著作権法改正が、ストリーミングの海賊版サイトの取り締まりには届かないこと、それに比べ、創作や研究のためのダウンロードやスクリーンショットを規制することになり、表現の自由を侵しかねない危険性について、その発端を作った出版社の責任についてどう思うのか。
野間省伸社長はこう語ったという。<法改正によって、表現の自由と作者の創作意欲が阻害されることがあってはならないとして、「違法化のためのハードルはあればあるほど良いと思っている」と述べた。違法となる行為の範囲が広がりすぎることに懸念を示した形の発言だ>(朝日新聞DIGITAL2月22日12時00分より)
講談社がらみでは、2月19日の読売新聞オンラインが、<東京都文京区の自宅で妻を殺害したとして、殺人罪に問われた出版大手「講談社」元編集次長で韓国籍の朴鐘顕(パクチョンヒョン)被告(43)に対する裁判員裁判の初公判が19日、東京地裁(守下実裁判長)であった。朴被告は罪状認否で「妻を殺していない」と起訴事実を否認。弁護側も「妻は自殺した」として無罪を主張した>と報じた。
朴被告は逮捕以来、一貫して犯行を否認し、黙秘を貫いているという。意志の強い男である。彼がこのような件で逮捕されなかったら、まだまだ売れるマンガを産み続けていただろうに。