2024年 4月 19日 (金)

「トランプの圧力」逆手に取る中国企業したたか!産業転換のいいキッカケだよ

米中のはざまに日本企業生き残る道なし!第3の道さぐれ

   対米貿易に見切りをつけ、「一帯一路」に活路を見出そうという企業も増えている。その中核を担うのが、キャッシュレスや次世代通信網などの中国独自の最先端技術である。

   一帯一路でこれらを広げ、世界経済の主導権を握ろうと狙っているという。張CEOは「中国は一帯一路を推し進め、多くの発展途上国と活発に貿易しています。だからアメリカと貿易摩擦でもめていても、楽観的な態度でいられるのです」と話した。

   アメリカと中国に挟まれて、日本は両国とどう付き合っていけばいいのか。興梠教授は「うまくやっていく方法はないです。アメリカはそんなに優しくないと思う。日本は当然、立ち位置を決めなくてはならなくなります。たとえば、ある企業が中国企業と取り引きしているから、アメリカでは取り引きしないとしたら、制裁されてしまう。これは嫌な時代ですね」と、東西冷戦時以上に自由な貿易活動ができなくなるのではないかと危惧した。

   宮田教授「中国なのか、アメリカなのかではなく、それ以外にも第3の道があるのではないでしょうか。世界経済フォーラムでは、日本やインドが示す第3の道に注目が集まっています。米中対立の背景にあるのは、新しい石油ともいわれるデータをめぐる覇権争いがあります。それに対し、日本やインドのデータ共有という価値観が生まれるのではないかとみられています」と話した。

NHKクローズアップ現代+(2019年2月26日放送「トランプの圧力を逆手に取れ! 中国の"構造転換"」)

文   バルバス
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