2019年 12月 15日 (日)

助演女優賞受賞!樹木希林さんの言葉が今も生きる 日本アカデミー賞授賞式は思い出話で満開

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   1日(2019年3月)に開かれた日本アカデミー賞授賞式で、是枝裕和監督の「万引き家族」が作品賞、監督賞など8冠を達成した。カンヌでの最高賞「パルムドール」(2018年5月)以来数々の賞を受けてきたが、この日の白眉は最優秀助演女優賞を受けた故・樹木希林さんが残した数々の言葉だった。

   司会の西田敏行さんは、「あなたを真似たいのですが、あなたの真似はできません。唯一無二の素晴らしい先輩でした」といった。

「時が来たら、誇りを持って脇にどけ」

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   代理で登壇した娘の文筆家・内田也哉子さんの言葉がよかった。

   「生前母がよく口にしていた『時が来たら、誇りを持って脇にどけ』というのが、文字通り今日をもってできると思います」

   「6年前に『わが母の記』で最優秀主演女優賞をいただいた母が、この舞台で、『これをいただくと来年司会でしょ。私、冗談抜きで全身がんなんで、来年の仕事約束できないんですよ』と口を滑らせました。私が『お祝いの席でなぜそんなこと言うの』と言うと、母は平然と『いつ死ぬかわからないんだから、先方にもご迷惑でしょ』と返してきました」

   「つくづく母は、なんて真っ当な心根を持ったアナーキストなんだろうと思いました」

   共演者たちも語った。

   松岡茉優さんは「監督はあんまり一発をOK出さない。ヨーイの時に希林さんに『どうせ一回で終わんないんだから、リハーサルみたいにやりゃあいいのよ』といわれて、楽にやったら一発OKでした」

   是枝監督「いつも希林さんが正しいんですよ。(脚本賞について)プロットを読んでいただいて、『こう言うことよね』とか、僕が書いていないセリフをふっと口にされて、それを脚本を書いていくという共同作業だったので、希林さんと一緒にもらった賞と思います」

「生きるのに精一杯という人が、見事な人生を送る」

   本人の映像もある。TBSの「サワコの朝」で、「歳とるとね、着物なんか着ると帯が上がってきちゃう。歳をとると言うことは、たたずまいなのよ。小さくなるとか、骨を抜くとか、小さくなる気持ち。演じると言うのは、どういう気持ちでいるかと言うこと」

   言葉はまだ続く。文藝春秋が2018年12月に出した『一切なりゆき』は、希林さんが残した154の言葉を集めたものだが、今77万部。石橋俊澄・編集担当は「僭越ですが、『ほんとに物好きねぇ』とおっしゃると思います」と笑う。

   その内容......。「自分の変化を楽しんだ方が得ですよ」「世の家族が崩壊しないのは、女の粘り強さですよ」「人間でも、一回ダメになった人が好きなんです」「生きるのに精一杯という人が、だいたい見事な人生を送りますね」

   スタジオにも言葉が出た。「もっともっとという気持ちをなくすのです」「年をとるって好きなの。若くなりたいなんて思わない」「驕らず、他人と比べず、面白がって平気に生きればいい」......

   ところで、これらを紹介する古谷有美アナにMC・国分太一が「今日は起きられたんですね」という。古谷は「先週土曜日、ラジオ番組を寝坊して欠席するという、あるまじき過ちを犯してしまいました。申し訳ありません」と謝罪。「間違いをする人が好きと言ってくれたらいいんですが......」

   希林さん、間違いなく言ってくれますよ。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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