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「アポ電強盗」は大阪でもあった! マニュアルがあり、実行犯をSNSで募集する?

   都内で3件連続し、死者まで出た「アポ電強盗」は昨年(2018年)夏大阪でも起こっていた。高齢者を狙い、探りの電話で資産の有無を確かめ、3人組で凶行など、よく似た手口だ。その背景を語る人物も現れた。

   大阪府門真市の77歳の男性が襲われたのは昨年8月。深夜、3人組の男が侵入、男性と同居していた98歳の女性を縛り上げ、包丁を突きつけて金品のありかを尋ねた。男性が答えないと、女性の足を切りつけ重傷を負わせた。

   男たちは金庫を見つけたが、男性が番号も鍵もわからないと突っぱねたため、財布にあった5万円だけを持って立ち去った。

3人組、同じ格好、若い、刃物を持つ、被害者は高齢者...

   事件の2週間前、不審な電話があった。「金融庁」を名乗り、「現金の写真を撮りたい」と言った。男性は警察に通報した。数日後、再び電話があったので、警察官が張り込んだが、何も起こらなかった。その後また電話があったが、この間に男性は「手持ちの金額」などを答えてしまっていた。

   2か月後の10月、防犯カメラの映像などから3人が逮捕された。横浜に住む札付きの若者だった。しかし、今年になって都内で続いている「アポ電強盗」と手口はそっくりだ。SNSなどで、若者をリクルートしているグループがあることをうかがわせる。

   国分太一「手口が似ていますよね」

   3人組、同じ格好、見た目が若い、刃物を持っている、被害者が高齢者、手足を縛っている――犯罪に詳しいジャーナリスト多田文明さんは、「オレオレ詐欺もそうだったが、マニュアルがある。聞き出すのもうまい」という。

   ここで、「詳しい人物」が顔なしビデオで登場。従来のオレオレ詐偽の成功率が下がったために形を変えたものだと話した。SNSの裏バイト募集で実行犯を集め、マニュアルに従って教育、役割も細分化、組織化されているという。

   攻撃のターゲットは、様々な名簿から選ぶ。宝石購入者のリスト、投資に失敗した人など。携帯電話のリストも入手できる。現に、俳優の斎藤洋介さんの「オレオレ詐欺」も携帯にかかってきた。

   また、電話も「アンケート業者です」といったり、金融商品の販売を装ったりと、巧妙になっている。この人物は「セールスの電話には出ないこと」といった。多田さんも「対策は電話に出ないこと。留守番設定がいい」という。

   千原ジュニア(タレント)「防犯グッズいかがですか、という手口もある」

   国分「電話は出るものですよね。出ちゃいけないものになっちゃった」