週刊新潮に叱られた!「すき家の牛すき焼き丼・二倍盛でビール」ああ、至福のとき・・・「塩分摂り過ぎ」だって
新井浩文よ、何年間か雌伏して個性派俳優として戻ってほしい
「強制わいせつ」容疑で逮捕されていた在日コリアン三世の俳優・新井浩文(40)が保釈された。週刊現代は彼の生い立ちからの「物語」を特集している。青森県弘前市で生まれ、高校を中退して上京するまでの19年間をここで過ごした。
88歳になる祖母がこう新井のことを話している。<「本当にやさしい子なんです。事件のことはいまだに信じられない。自慢の孫です」>
拘留中は弁護士をしている孫が、新井の面倒を見てくれたという。新井の母親は医療事務の資格を取り病院に勤めていたが、今は外資系の保険会社で営業をしているそうだ。
新井の父親のことになると表情を曇らせた。かなり前から一緒には住んでいなかったようだ。
そんな母親と妹と暮らしていた新井は、内気で家にこもりマンガを読んだり、ゲームをしたりしていたそうだが、小学校4年生から始めた卓球には熱心に取り組み、高校時代は全国大会にも出場したという。
高3になり、日本映画学校(現・日本映画大学)へ進学したがったが、遅刻や欠席が多かったため、教師が推薦を断り、それをきっかけに中退してしまう。
彼も、自分が在日コリアンだとは同級生にもいわなかったそうだ。鬱屈を抱えながら上京した新井は、屋台で知り合った映画プロデューサーの荒戸源次郎(故人)と知り合い、女優の大楠道代の付き人になり、映画界へ足を踏み入れるのだ。
天性のものなのだろう。あっという間に俳優として売れっ子になっていく。2001年に窪塚洋介主演の映画「GO」で在日コリアンの役をやると、05年には「ゲルマニウムの夜」で早くも単独主演を果たし、以来、テレビドラマに映画にと、陰のある役を演じ続けたのである。
今回の事件で俳優生命が危ぶまれるが、新井を応援する俳優たちが多くいて、心配してくれているそうだ。
週刊現代は、「もう、俳優としては再起不能だろう」というが、私はそうは思わない。人を殺したわけではない。小さなとはいわないが、この事件で彼のすべてを葬ってしまうのはかわいそうだ。
何年間か雌伏して、個性派俳優として戻ってくればいい。私はそう思う。
先週、アカデミー賞作品賞を獲った「グリーンブック」を観た。グリーンブックとは、黒人が泊まれるホテルが掲載されている小雑誌である。
1962年のニューヨーク。有名な黒人のピアニスト、ドン・シャーリーがクラブで用心棒として働いているイタリア人、トニー・リップを運転手として雇う。人種差別が激しい南部を、バンド仲間とリップの運転で演奏旅行する。何かというと暴力を振うリップと衝突するシャーリーとのやりとりが見どころ。
あまりに激しい人種差別を目の当たりにしたリップが、なぜシャーリーが南部を選んだのかに気づき、2人は次第に友情を築いていくハートウォーミングな実話をもとにした映画である。
ラスト近くで、演奏するはずだった黒人差別の激しい高級ホテルをキャンセルし、街場の酒場で、地元のジャズメンたちと楽しそうに演奏するシャーリー、それを満足そうに見つめるリップの姿。泣けるぜ。
今回のアカデミー賞は黒人への人種差別問題をテーマにした作品が多く取り上げられている。この映画のようなひどい人種差別は少なくなったが、いまだに南部を中心に差別主義は残る。
翻って、日本では韓国や在日コリアンへのヘイトスピーチが鳴りやまず、より大きくなっている。付和雷同して韓国人へヘイトスピーチをしている連中は、この映画を観たらいい。差別している人間たちの愚かさと、それに立ち向かい、毅然として揺るがないシャーリーのどちらが人間として上等か。(文中敬称略)
【告知】
読者の皆様へ
「ノンフィクションの醍醐味」の3月の会のお知らせです。
今月のゲストは元講談社随一のノンフィクション編集者の加藤晴之さんです。加藤さんはフライデー、週刊現代の編集長も歴任し、大相撲の八百長問題を仕掛け、大きな話題を呼びました。
200万部のベストセラー「海賊とよばれた男」(百田尚樹)や講談社ノンフィクション賞を受賞した「告白 あるPKO隊員の死」などを手がけています。
★日時 3月22日(金曜日)7時から9時まで。
★場所 「カフェ・ミヤマ 高田馬場駅前店2号室」(電話03-5292-5772 東京都新宿区高田馬場2-17-4 菊月ビル地下1階)―地下鉄東西線の高田馬場駅から3秒。濡れずに行けます。「ゼロメガ」の部屋です。直接会場へおいで下さい。
★会費 コーヒー代として1000円
お待ちしてます。